英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

夫とのこと(2)

まったく油断しまくっていた初見から、なんやかんやデートしたりして日々を過ごしておりました。

オットは東京の下町にあった英会話学校に勤務していて、仕事帰りに立ち寄った居酒屋などで、ご機嫌になったおっちゃん達から妙に気に入られてビールやらおつまみやらを奢ってもらうなんてことが度々ありました。

酔っ払いのコミュ力は言語の壁も超えます。

板ワサとか手羽餃子とかあんまり外国人が知らないものも、おっちゃん達に勧められて食べてみて気に入ったり。

それはそれで嬉しかったらしいのですが、同年代の日本人のお友達がいないのがちょっと気になってもいたようです。

そこで、オットのアパートの近所にあった若者向けのバーに行ってみることにしました。

地元のちょいヤンチャさんたちが溜まり場にしている感じでしたが、別にワルそうな雰囲気ではなく、みんなわいわい楽しげに飲んでいました。

何度か通ううちに顔見知りもできてなんとなくコミュニケーションをとったりして楽しく過ごしていましたが、常連さんのうちの一人のもみあげ君がどうにも打ち解けずに私にもオットにもまったく話してくれないどころか視線が冷たい。

ある日オットとの待ち合わせでそのバーに行くと、入店直後になぜかもみあげ君にあからさまにショルダーアタックをかまされてキレかけた私ですが、別の常連さんの七三分け君が止めに入ってくれてとりあえずケンカにはならずにもみあげ君はご帰宅されました。

もみあげ君がいなくなってから七三分け君が説明してくれたのですが、もみあげ君には結婚まで考えていた彼女がいたそうですがどこぞの外国人に取られちゃって以来、外国人もその恋人も無条件に嫌いなんだそうです。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、を体現されていた模様です。

そりゃお気の毒ですが、オットと私になんの関係があるのでしょうか?

オットにそれを伝えると「関わらなければいいんだよ」と割と大人なことを言うので、触らぬ神になんとやらで私も近づかないようにしました。

それから少ししてそのバーは閉店してしまったのでもう会うこともなくなったのですが、街でばったり七三分け君に会った時に「もみあげ君が結婚して子供もできた」と教えてくれました。

幸せになった今ならもうちょっと優しくしてくれるのかな?とも思いましたが、変わってなかったらひたすら不愉快なだけなので、遠くからそっと祝福だけしておくことにしました。

前に書いた人種差別話でちょっと思い出した出来事です。

それにしても、外国人が嫌いでケンカを売るにしたって、外国人本人じゃなくて日本人でしかも女の私に奇襲物理攻撃をしてくるのはどうなんだ?と今でも思い出してはイラっとしてます。

↓フッサフサ↓