英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

お隣さんのツラの皮

またまた以前のお隣さんの逸話を。

D I Y大好き!なお隣さんは毎日夕方6時過ぎにご帰宅しては、日が沈むまでお庭の手入れをしたり、夏は日光浴をしたり、庭でお夕飯を召し上がったり、とにかくマイホームをこれでもかと満喫なさってました。

それはとてもいいことなんですが、庭に鳥の餌を置いて自然を愛してらっしゃることが我が家及び反対側のお隣さんに少々の被害を与えていました。

と言うのも、餌があればそりゃ鳥さんはきますよ。

で、うちの洗濯物にプリッと落とし物をして行ったり、以前目撃したのは、土鳩が私が日本からタネを持ち帰って楽しみに育てていた春菊の若芽を食い荒らし、春菊の胡麻和えを食べると言うささやかな夢を打ち砕いたりしてくれました。

その中でも、反対隣さんと一緒に頭を悩ませていたのがネズミ問題です。

鳥さんが食べこぼした餌を目当てにRat(ドブネズミ)が徘徊するようになっちゃったんです。

ちっちゃい可愛い田舎ネズミではなくて、ずんぐりむっくりで太々しいアイツです。

なお、うちのテラスハウスというのは低い塀で庭を仕切ってあって、D I Y好きさんがうちの庭を通って、さらにはじっこ隣さんの庭も通過してゴミ出しをするような作りです。

なので板塀もありますがゲートもあるので、少々サイズが大きめでもネズミは余裕で行き来できるんですよ。

はじっこ隣さんもうちも子供がいるし、ラットがウロウロするのは衛生的にもイヤで、かと言って勝手に人んちの餌台をどけるわけにもいかないし、で困っていました。

ある夏の朝、私が庭に洗濯物を干しに出ると、はじっこ隣さんが今日も捕獲したラットをねずみ取りごと処分してる最中でした。

また取れたんだ、困ったね、などと立ち話をしているところへD I Y好きさんが鳥の餌を持って陽気に庭に出てきました。

それを見たはじっこ隣さんが意を決したかのように「しゃーくちゃん、庭に入ってもいい?」と聞くのでO Kを出すと、うちを通過してD I Y好きさんちの塀ごしに声を掛け、ネズミ問題で困っている旨を切々と訴え始めました。

鳥の食べこぼしが原因だと思うこと、二日にいっぺんはねずみ取りの処理をしていることを伝え、そしてとれたてホヤホヤのラットのご遺体が入った袋を差し出しました。

それをのぞきこんだD I Y好きさんの返答に、驚愕を通り越して感心してしまった私がいます。

D I Yさん「Oh, in that case, I keep the bird and you keep the rat! Ha ha ha!!」

(それなら僕が鳥を、あなたがラットを面倒見ればいいんじゃん!hahaha!)

はじっこ隣さんもその返答に返す言葉もなく、そんな間にD I Y好きさんは「じゃ!」と爽やかに家に入っていきました。

ポジティブもここまで来ると害でしかない、というお話しでした。

なお、捕獲したネズミは一般ゴミとして処分するようになってます。…それもイヤ…

↓鳥も呼ぶけどネズミも来るぞ↓