英語の発音の話で思い出した、子供が生まれる前にアメリカに旅行に行った際の奇妙な出来事をご紹介します。
アメリカの、サボテンと砂漠が名物の地域に私の日本人の友人が住んでおりまして、オットと一緒に遊びに行ったことがあります。
友人が住んでいるのは都市部なんですが、大きめサイズのレンタカーを借りて一緒に小旅行に出かけました。
楽しく田舎のドライブを満喫し、ちょうどお昼時に、それはもう映画に出てくるような、いい具合にさびれた周りにはなーんにもないような場所にダイナーがあったのでウッキウキで入りました。
ベタですが、ダイナーで食べるのはハンバーガーかパンケーキ、ミルクシェイクでないとダメでしょう、ということで、もう注文はほぼ決まった状態でした。
これまた絵に描いたようなジーンズにネルシャツを着た太鼓腹のおっちゃんが、ものすごくダルそうに注文を取りに来ました。
そこで私と友人はパンケーキとストロベリーミルクシェイクをお願いしました。
おっちゃんがパンケーキは3スタックか6スタックか?と聞いてきたので元気に「6で!」と答えると「嬢ちゃんたちに食える量じゃないぞ、ガハハ!」と笑うので、その挑戦受けて立つわよ、みたいに冗談を言い合って、まあ、実物を見て後悔するんですがそれは置いといて。
次に友人夫がベーコンチーズバーガーとコーラを普通に注文しました。
うちのオットはクウォーターパウンダーとコーラを、と言ったのですが、そこでおっちゃんの顔がちょっと歪みました。
おっちゃん「ん?なんだって?」
オット「クウォーターパウンダーとコーラをお願いします」
おっちゃん「…何言ってるかわかんねぇ…Do you speak English?(アンタ英語話せるの?)」
おっちゃぁぁぁぁん!この人イギリス人!英語の親玉の国の人!!
意地悪で言ってるというよりは、本気でイギリス英語の発音がわからない風な言い方なのでオットも怒るというよりは苦笑いで、その場は友人夫が言い直して終了だったのですが、ちょっと衝撃的でした。
ウチのオットは、かつてアメリカのテレビに出て、アクセントが強すぎて視聴者から「何言ってるかわからない」と苦情がきて降板させられたシェリル・コールとは違って、普通にフラットな英語です。
しかもこれ1回だけじゃなくて、別の場所でもなぜか私が店員さんとオットの間に入って言い直したことが滞在中数回ありました。
と、こんなことがあったから「英国人すら母国語の発音をツッコまれるなら、日本人の私が多少変な発音でもいいじゃーん」なんて言い訳をしちゃうんですよね。
反省。
↓おっちゃんに贈りたい↓