英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

女子の通過儀礼 「手作り」

ハーフタームという謎のお休みが今週いっぱい続きます。

イギリス人の同僚に「なんのためにあるんだ?」と以前聞いたことがあるのですが「繁忙期の農業を子供たちが手伝うため」みたいな回答が来ました。

国民総農家なわけじゃあるまいし、納得がいかないままですが、今日を乗り切るためにあれこれお遊びを考えています。

そんな中、以前お誕生日プレゼントとしてもらったものの、ウチの子にはまだちょっと早い、というかなんなら転用してやろうと目論んで仕舞い込んだ後すっかり存在を忘れていた編み物キットを発掘されてしまいました。

対象年齢は6歳からということで、それを読んでしまった7歳の上の子が「やる。今やる。」と言い出し、覚悟を決めて箱を開けてみたら、小さめの毛糸が数種類と、リリヤンと小さな手にも持ちやすい短めの棒針が入っておりました。

ん?いきなり棒針で編み物を開始しろとおっしゃいますか?

そりゃちょっと無謀だろうと思い、まずはリリヤンをやろうと提案するものの「棒針で編み物をするオトナな私」の画像が脳内で爆発している様子で、なにがなんでも棒針一択。

ここで山本五十六が憑依した私は「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ」を実践すべく、まずは一緒に説明書を読むところから始めてみました。

…これを6歳がやれるんですか…?

というか、私の脳が瞬時にこの説明書を読むことを放棄してしまい、とりあえず何段か編んで見せて、その後実践させる方法に作戦変更。

3段ほどゆっくり手元を見せながら編んで、じゃあやってみようと棒針を渡しましたが、まずちゃんと持てないんですよ。

ここからか!とちょっと絶望しかけるものの、まだ諦めちゃダメだと自分を鼓舞してなんとか形になるように修正をかけました。

いよいよ人生初の編み物1目に針が通ります。

はい、予想どおり針が目から外れてぐっちゃぐちゃですよ。

五十六の「褒めてやらねば」の部分が実践できません…

早々に諦めた私は、自前のかぎ針を用意しようと子供に声をかけましたが、まだ心が折れていない娘はさらにぐちゃぐちゃと手を動かし、見事な毛玉を作り上げて「写真と違うね」などと言いつつもご満悦でした。

「編み物をした」という事実にご本人が納得したようです。

「諦めない」という褒めどころは見つかったので、とりあえず私としても成功だったのかもしれません。多分。

自分が子供の頃、初めて編み物をしたのは何歳だったんだろうと思い出そうとしましたが、はっきりと思い出せないんですよね。

説明書などもなく、ひたすら根気よく付き合ってくれた母には感謝しかないですね。

そしてこの先、目が飛んでたり不揃いだったり、長さが足りなかったりするマフラーをオットが着けなければならない日々が始まることを思うとニヤニヤしてしまいます。

あ、今気がついたけど、リリアンにはかぎ針がないとやりづらいですよね…?なんでセットに入ってないんだろう?

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6歳向けではないだろうと思うんですがどうでしょう?

 ↓こっちが先でしょ↓