英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

子育てと哲学

我が家のある街のマーケットで、上の子がナーサリー時代の担当の先生にばったり出くわしました。

子供が卒園した所ではなくその前にいた所なので、5年くらい前なのに私のことを覚えててくれて先生の方から声をかけてくださりちょっと嬉しかったのと、子供の成長をすごく喜んでくださっているのも嬉しかったです。

それで思い出したのが、上の子の車の中での発言です。

会社の近くのナーサリーだったので送迎は常に私で、車で30分くらいの道のりでした。

ベビーシートを嫌がることもなく、大人しく車に乗ってくれる子だったので助かりましたが、とにかくひたすら話しかけてくるのでそれがめんどくさいこともありました。というか、よく喋るのは現在もそうですが。

ある夏の帰り道、イギリスの夏は遅くまで暗くならないので、帰りの5時頃もお日様が煌々と照っていて見通しはとても良かったです。

高速道路は常に渋滞しているので毎日裏道を使っていたのですが、とある村に入るあたりでちょっと車の列ができていたので、速度をかなり落として最後尾につきました。

見える範囲で15台くらい並んでいるものの、ゆっくりと進んではいるので問題はなさそうだったのですが、少し先の道路脇にウサギさんが横たわっているのが見えました。

血が散乱しているということもなく、あたりどころが悪かったのか、まさに眠るように横たわっていました。

野生動物が車に轢かれてお亡くなりになっているのは割とよくあることなのですが、今回は住宅街手前でしかも渋滞っぽい速度なので、子供がしっかりと見つけてしまいました。

そして、まだ3歳そこらの子なのでしっかりと喋るわけではないのですが「なんでウサギさんはあそこで寝てるの?」みたいなことを聞かれてしまいました。

その時の私はとっさに「きっと車が好きで見に来て寝ちゃったんだね。危ないよねー」とウソをつきました。

正直に車に轢かれたというべきだったのか、このウソでよかったのか、いまだに正解がわかりません。

ナーサリーで前述の先生にその話をしたことがあったのですが、彼女も「正解はないから難しいわよねー、各家庭それぞれ納得できればいいんじゃないかしら?」とおっしゃってました。

当時の私は、子育てってもっと「寝られない」とか「食べてくれない」っていう直接的な悩みばっかりだと思っていたので、概念的なことで悩むとは思ってもいなかったんですよね。

オチがなくて申し訳ないですが、子育てって奥が深いですねー、ということで。

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引きこもり神とミラクル・パンツのツーショット。

↓コレも難しい問題↓