英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

NHSとの攻防1

朝の忙しい時間にテレビをつけていて、Brexit関連のニュースが流れていました。

ながら聞きだったので詳細は不明ですが、保守党さんがNHSのスタッフを増やすだか予算を増やすだか、なんかそんなようなことを今回の総選挙の公約に挙げているそうです。

そこは是非やって欲しい、というかどこが勝とうがやらないといけないんじゃないかなー、という体験談をひとつ。

第二子出産の際、高齢出産だったので妊娠40週になっても出てこないようなら有無を言わさず促進剤、ということになっていました。

そして案の定40週になっても出てこなかったので、予定通り入院ということになりました。

入院したのは夕方5時ごろで、6人部屋の隅っこのベッドがあてがわれました。

生まれるのは促進剤を入れてから平均で24時間くらいかかる、と言うアドバイスをもらったので、病室内に居場所がないオットは一旦家に戻り朝になったらまた来るということに。

ひとまず持参したお弁当を食べて、持ってきた本を読んでゴロゴロしていたら消灯時間となり、やることもないので私も寝る態勢に入りました。

が、隣のベッドはたぶん初産の方だったんでしょうね。

ご主人にずーーーっとボソボソと不安を訴えている声が聞こえてきて寝るに寝られません。

何度か寝ては起き、寝ては起き、を繰り返していたら、なんか陣痛っぽいものを感じ始めました。時間は夜中の11時。

まだ間隔は20分くらいだったので、とりあえずナースコールをしてその旨を伝えたところ「まだ時間かかるだろうし、5分おきになったらまた教えて」と言われたのですが、なんか12時過ぎくらいにはもう5分間隔になってしまいました。

またナースコールをしてそう伝え、分娩室に移動するからちょっと待っててね、と言われ、初産の人を怖がらせるわけにもいかないので静かに枕を噛んで耐えていました。

ふと気がついて時計を見ると2時半。

移動するって言ったじゃん!とキレかけてまたナースコール。

助産師がもうすぐくるからと言われ、また痛みに耐えながら待ってみるも誰もこず、時計を見れば3時半過ぎ。

もうダメ!限界!!となったところでようやく助産師が来たのですが、もう立って歩ける状態ではなく、ベッドごと分娩室に移動し、部屋のドアが閉まったほぼその瞬間に詳細は省きますがぽろっと生まれてきました。オットは間に合いませんでした。

ある意味超安産ではあったのですが、4時間近くも放置されたのはなんでだ!と心は怒髪天、でも体力の限界で蚊の鳴くような声で助産師に聞くと、人員がいつも足りない中に難しいお産が入って、今日の担当では手が回らず非番の彼女が寝ているところを借り出されたので詳細はわからない、と言われてしまいました。

そう言われちゃうと目の前の助産師さんに怒るのは申し訳なく、でもスタッフのシフト管理とかちゃんとして欲しいけど、このクレームも結局どこにも伝わらずにもみ消されるだろうことを思って、モヤモヤしたまま言葉を飲み込みました。

人手が増えれば多少は避けられるトラブルだったんじゃないかなぁ、と今でも少し恨み節です。

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