素人考えなので見当違いかもしれませんが。と、前置きをしておいて。
地元のスーパーマーケットの隣にある住宅地にお住まいの、お名前は知らないですが顔見知りの女性がいます。
いつもは犬を連れてお散歩しているところをお見かけするのですが、今日はスーパーの中で女性の方から声をかけてきました。
一緒にいた下の子を見て「あら〜!すっかり大きくなっちゃって!」なんて喜んでくれ、そしていつものごとく聞いてもいないのにこっそりと「犬はね、外のホームレスに預けてるのよ。犬連れの方がもらえる額が大きいでしょ?うふふふ」なんておっしゃいます。
彼女の犬はブル系のミックス、いかつい顔のわりに心優しいおじいちゃんで、番犬には確実に向いてないだろうってほど人懐っこい子です。
彼女と初めて会話をした一昨年の夏、聞いてもいないのに「この子はね“Sexy-boy”って名前なのよ。うふふ」と教えてくれました。
そりゃまた印象的なお名前ですね、と答えると「私の息子が名前をつけたんだけどね、あ、息子はAutism(自閉症)なんだけど、この子とはずっと仲良しなのよー。今は息子は寮に入っているから私が面倒見てるんだけどね。うふふ」と、反応に困る情報を豪速球で投げてきてびっくりです。
それ以来私を見かけると二言三言雑談をしたり、ちょっと遠くからでも手を振ってくれたりするようになりました。Sexy-boyもホテホテと短いしっぽを振ってくれて、この町での顔見知りができてなんとなく嬉しかったです。
そして夏が終わって上の子の学校の送迎が始まり、校庭で親が集っていると、隣の学年のお母さんたちの会話が盗み聞きしてるわけじゃないですが聞こえてきました。
きょうだいの話らしいですが「うちの上の子がね、あ、上の子は自閉症なんだけど」と、ここでもやっぱり聞かれてないのにおっしゃってます。
日本ではどうなのか経験がないのでなんとも言えませんが、イギリスでは先に断っておいて「お互い」トラブル回避するんだろうか?と思っちゃいました。
意地悪な意味じゃなくて、こっちとしてもパニック症状にびっくりすることもないし、「返事もしないなんてどんな教育してるの?」なんて見当違いな憤りを感じずに済むのは助かるんじゃないかな、と。
たった2つの事例を見ただけですが、このトラブル回避の「先手必勝発言」で理解してくれる人も、逆に距離を取る人もたくさんいたんだろうなぁ、と、妄想の域を出ませんがいろいろ考えちゃいました。
↓Sexy-boyのママさんは心の中で「ミセス・ダウト」と呼んでます。似てる。↓