英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

枯れ尾花?

下の子がここ数日ちょっとしたことで「Ghost! There!(お化け!あそこ!)」と訴えてくるようになりました。まあ、見ているアニメとかの影響なんですけどね。

上の子がまだ乳児だった頃のあるある話で、真夜中の授乳中に天井の隅を見つめていたり、宙を見つめていたらなんか突然笑い出したりとかしてた時の方が遥かに怖かったですが、下の子はそれがあんまりなかったんですよね。

育ってきて下の子と同じくらいの時には「お化け」と言えばウケてるくらいだったんですが、なんか姉妹で真逆に育ってて面白いです。

イギリスといえば幽霊、某スピリチュアルの方もその昔イギリスの有名な幽霊屋敷に行ってそれっぽい番組を作ってましたが、オットのおばあちゃんの幽霊体験談はちょっぴり泣けるお話です。

父方のおばあちゃんは、おじいちゃんが亡くなってからも、オット一家の家から車で30分くらいの距離で一人暮らしをされていました。

ある夜、おばあちゃんがいつものようにベッドに入り寝ていると、複数の靴音が聞こえてきて目が覚めました。田舎とは言ってもちょっと先にパブもあるし、歩いて帰る人たちの靴音だと思いまた寝に入ったのですが、しばらくするとまたコツ、コツ、とゆっくりした靴音が。

よく耳を澄ませてみると、どうやら家の中で音がしている感じです。

「コレはひょっとして泥棒かもしれない、どうしよう」

下手に抵抗した方がかえって危ないので、おばあちゃんはベッドに入ったままやり過ごそうと考えました。

目を閉じて布団を被って耳を澄ませていると、靴音がどんどん近づいてきます。ついにおばあちゃんのいる寝室に靴音が入ってきてしまいました。

取るものなんか何もないから早く出てってちょうだい、そう思っていると、男性の声で「あなたはアリスではないな?アリスを知っているか?」と聞いてきました。

おばあちゃんは頭の中で「そんな人知らないわよ。出てってちょうだい」と毒づきながらも寝たフリを続けていたのですが、声の主は「そうか。アリスは待っていてくれなかったのか…」とちょっと寂しそうに言いました。

声に出してないのに思考を読まれたおばあちゃんはびっくりして目を開けると、第一次世界大戦のイギリス軍服を着た半透明の男性がスーッと消えていったところだったそうです。

↓コレはポーランドですが↓