英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

嫁の義務終了〜

二泊三日の義父母の滞在が無事終了いたしました。いや、疲れたわ。
基本いい人たちなんですけど耳が少々遠くなっているので声量がね、大きいんですよ。

コレが日本だったら隣近所を気にするところですが、逆にお隣さんに「ほれ、こんだけ聞こえるもんなんだよ」と教えるチャンスと捉え、むしろ義父母の声量にほくそ笑んでいた性格の悪い私です。相手がまったく気にしてない可能性も大いにありますけどね。

そして私が料理をしている最中にお話をしようとちょこちょこ台所に来てくれるのは気を使ってくれてのことなので嬉しいんですけど、うちの台所は狭いので大人が二人いると正直邪魔なんですよね。火を使ってるし、刃物も割れ物もあるし、義父は身長がオットよりも大きくて、そんな人がいると手伝ってくれようとしてるのがわかってても邪魔。
しかも私が菜箸で作業をするたびに「たった二本の棒であれこれできるのはホントすごいねぇ」とコメントされるのも飽きたというか、アンタもう何回も見てるんだからいい加減慣れてくれよ!という言葉を飲み込んで、立ってるものは親でも使え方式で配膳を手伝ってもらったりしてました。

しかし、前からちょっと思ってたことではありますが、義父があれこれと義母の世話を焼いていて、まあ仲睦まじくなさっているのはとても良いことなのですが、義母のあまりの天然さに、子供たちはよく無事にここまで育ったよなとしみじみしてしまいました。

寝る前に先に部屋に入っていた義母が薬を飲むのにコップ一杯の水を持っていってあげるくらいならまだ普通ですが、朝義父が先に起きて来て私に「しゃーくちゃん、洗面器とフェイスタオル貸して」とお願いしてきたと思ったら、ぬるま湯とタオルを義母へ持っていって朝のお支度を手伝ったりしてるし。

あまりの甲斐甲斐しさに「あれ?二人は夫婦だよね?お嬢様と執事じゃないよね?」なんて思いながらコーヒーを淹れたりしてました。
義父があれだけ甲斐甲斐しいのにその息子ときたら…いや、まあ、義母の息子でもあるのでそっちの遺伝子の方が優ってたってだけの話ですね。

オットの話によると、子供たちがまだ小さい頃は義父はロンドンに単身赴任してたので帰ってくるのは週末だけだったそうです。ある時突然停電になってしまって、それが水曜日だかで義父が帰ってくるまでの数日間は庭でBBQを使って料理をして、夜は暖炉の前で子供達全員毛布に包まって暖を取りながらろうそくの明かりで過ごして凌いだそうで、いつの時代だよ、と。

義父が戻ってきて事情を話したら、ため息をつきながらブレーカーを上げて全てが復活した、なんて伝説もある義母ですので、義父にしてみたら「家の安全のために俺が全部やる」って思ってるのかもしれないですけどね。

↓コレとコレ、セットで執事ごっこができる、かも。↓