英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

「欧州で減税」のカラクリ

私の足りない頭でどれだけ説明できるかわからないですが、ちょっとだけがんばってみますのでお付き合いください。

こちらの「欧州では消費税を減税」というニュースですが、他の欧州の国のことは知りませんが、イギリスに関して言えば確かに20%から5%へ税率を減らしましたけれども、それで消費者がお得になったわけではないんですよ。

なぜか?それは「事業主が国に納める金額が20%から5%になった」ので、その差額を消費者に還元するかどうかは事業主の判断なんです。

世界的に大きな外食チェーン、スタバとかマックは「その分値下げします」宣言をもう出してるらしいですが、もっと規模の小さいレストランチェーンや個人経営のお店は納めなかった分は資金繰りに充てる、という可能性がかなり高いらしいです。

もちろんそういった事業の救済という面では良いことだと思います、が、ぜーったいに「自分に還元されないんだったら意味ない」と怒る人が出てくるでしょうね。

そしてヤフコメをつまみ食いで読んでみたら「家計を守りつつ消費を促すには消費税減税は必要だ」といったようなものがたくさん見られますが、これ、記事の書き方がそういう風に誘導してるんでしょうけど、家計には直ちに関係しない減税なんですね。
そして「消費税」って書かれてますけど、そうじゃなくて「付加価値税」ですから、消費税がかからないモノってのも元々あるわけですよ。
外食は店内で座って食べるなら20%、お持ち帰りだと冷たいままか調理されているか、などのちょっとめんどくさい区分けがあって20%かかるかゼロか、という感じですね。
お持ち帰りとイートインで税率が変わるって大騒ぎしてた日本では馴染まないのではないかということと、文字数の関係かわざとかはわかりませんが、消費を促すためではなくて経営を助けるための措置であり商品の値段を決めるのはお店側なので、消費者に減税の恩恵があるかどうかはどのお店で食事をするか次第だというのが書かれていないので、おこがましくも補足させていただきます。

私を含め一般庶民は税金にヒーヒーいうわけですが、その正反対の世界では「もっと課税して頂戴」とおねだりしてる人もいるらしいですし、世の中ってどこまでも不公平ですよねぇ…

↓小さなことからコツコツと…↓