英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

草の根ポリコレ運動?

昨日添付した写真の「Catさん」で思い出したんですけどね。

日系企業に勤めてたので、ローカル社員でもかなり上級の人だったり微妙なラインだったりバラバラではありましたが、日本語のできる方がちらほらいました。
日本語ができることを隠しつつ駐在員さんの日本語での会話を聞いて、内容が気に入らないと人事にチクってくるなんて性格の悪い人もいたんですよ。

それをやられると「同じ日本人同士で上手いこと言い聞かせてきて」なんて無茶ぶりをされて、職制ランクがかなり上のおじさんに言葉を選びながら説教をするなんて苦行が待ってるので、新しく赴任してきた人には「実は日本語ができることを隠してる人がちらほらいますので、日本語で雑談なさるときには内容にご注意くださいね」と先手を打ったりして。

それで少しの間は平和だったのですが、ある日私の上司から「ちょっと会議室まで来て」と内線で呼び出されました。
またなんか嫌なこと言われるのかしら…などと思いながら指定された会議室まで行ってみると、別部署のマネージャーさんも同席してます。
何が待ち受けているのかさらに不安に思っていると、「駐在員が会話の相手を誰それ”くん”と呼んでいるのが不満」という意見が出てきて、どう説得すればいい?という相談でした。

日本の今までの文化では上役が部下を呼ぶときには男女関係なく「○○くん」じゃないですか。現在は知らんですが。
なんなら国会議員だって「○○くん」で相手を呼ぶし、どこぞの大学は生徒が教授を呼ぶのも「○○くん」って伝統があるとかないとか聞いたこともあります。

そんな話をして、日本人としては特に変ではないし失礼でもないと伝えその場は終了したのですが、最初にクレームを入れた人はそれでは納得せずに「○○くん」というのは主に男児に対して使うものであって相手のことを見下している!と言って譲らず、シャークちゃんから駐在員全員に「”くん”づけを廃止して”さん”づけで統一する」旨を伝えてくれと後日お達しがありまして。
イギリスなんてアメリカナイズされて上役すら下の名前で呼び捨てだからそっちの方がよっぽど失礼じゃん…とは思いつつ、仕事だからやりましたよ、ええ。

知り合いに聞いてみたら似たような経緯で「さんづけ統一」がされたなんて日系企業もちらほらあったみたいで、なんかネイティブのこっちが納得いかないねぇ、とため息をついてました。

↓「我が妹」が「私の妻」という意味だと知ったら「それは間違っている!」って発狂するのかしら?↓