英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

歌のパワーを実感した日

イギリスの学校には校歌がありません。
音楽の授業がないんだから校歌もないのは「そりゃそうだ」な気もしますが、なんせ入学式もなければ卒業式もないし、学期ごとの始業式、終業式なんて物もありません。
式の途中で必ず一人は貧血で倒れていた自分の過去を思い出してみると、「式」そのものがないイギリスは大変合理的だと思いますが、日本人としては「節目節目を感じることができるのだろうか?」なんていらんことも考えちゃいます。

そんなわけで校歌ってもんはないんですけど、上の子が1年生だったときには「クラスの歌」みたいなのを制定していたらしく、音楽の授業というよりは「団結」とか「協調性」を学ぶためにやってたんじゃなかろうかと思います。
選ばれていたのはシャキーラのTry Everythingで、Zootopiaは上の子も好きで何度も見てて家でもよくこの歌を歌ってましたし、とてもキャッチーなメロディーと「失敗しても続けることが大事」というメッセージも込められている、お子様方向けとしてなかなかによい選曲。

で、そんなことをすっかり忘れかけた頃に、上の子のお誕生日として、手芸店がやっているパーティ企画の「自分のテディを作ろう」を申し込んでクラスのお友達がもりもり来てくれました。
2時間ほどでテディを作る間、店内はそんなに広くないので親御さんは残ってもいいしお出かけしてもいいことにしてたんですが、もちろん親御さんはここぞとばかりに子供を置いて2時間どこかへお出かけされ、オットは下の子がまだ赤ちゃんだったのでそちらにかかりっきりで、店員さん2名と私だけで15人ほどのちびっこをまとめないといけなくて…

店員さんは慣れたもんですが、私は内心ヘトヘトになりながらあっちこっちから声をかけてくるのに対応してて、なんかもう脳が現実逃避を開始してシャキーラが踊り出したのでついついイントロの「Oh, oh, oh, oh〜」の部分をぽろっと口ずさんだら15人全員が続きを元気に歌い出して、店員さんも流石にびっくりして作業の手を止めて振り返ってました。
一気に統率が取れてシャキーラに感謝!
そして「共通の歌」ってこういうところで役に立つのね、とちょっと感動もしました。

Flash, Flash, 100 yard dash↓