英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

Beast from the East

日本でも大雪とか大変なことになってみるみたいですが、イギリスにも寒波が来てるらしいです。
日本の天気予報ではよく「シベリアから張り出した非常に強い寒気」とか「冬将軍」とか表現したりしますが、イギリスでは「Beast from the East」と表現します。
東(ロシア)からの野獣(凶暴な寒波)ということである意味そのまんまではあるのですが、韻を踏んでちょっとオシャレな言い回しに…したところで寒いもんは寒いんじゃ!

日本でも2010年のイギリスを襲った寒波のニュースはちょっとくらいは話題になったと思いますが、UK全土が衛生写真で見ると真っ白になってたって話、覚えてる方いらっしゃるかしら?

子供たちは楽しげに遊んでましたけど、あたしゃ寒いのはキライなんだよ…
で、仕事に戻ったら駐在員のお子さんがソリ遊びで転んで骨折して、その医療費の精算があったり、なんて思い出も蘇ってきました…
そんな規模なのかどうかは分かりませんが、ニュースで警戒を呼びかけております。

うちは都市部なので第三者ヅラしてられますけど、田舎のいわゆる「ポツンと一軒家」なお宅は食料の確保もそうですけど、暖房用の燃料の確保も命に関わってくるので前もって大騒ぎしてるんでしょうね。
オットが子供の頃、「ポツンと一軒家」に住んでた友達がちょっとした雪でも登校できなくて冬の間はあんまり顔を見なかった、なんてこともあったらしいですし。

日本でも田舎の方は灯油タンクやガスボンベが家の外に設置してあって、定期的に燃料屋さんが巡回して補給・交換してくれるところもあるかと思いますが、イギリスの田舎の方はかなり巨大な貯水槽っぽいタンクにその冬の分の燃料を確保しているご家庭もあったりします。

で、そんなおうちに住んでいたという元同僚のご実家のタンクがある冬、まだ燃料が切れる時期じゃないのに暖房が使えなくなったことがあったそうです。
元同僚を含めて子供たちはもう独立してたのでご両親のみでの生活ですから、お風呂だなんだってのもそんなに使わないわけで、不思議に思ってたら同じ村で似たようなことが起きたおうちが数軒あったそうで、つまり燃料を窃盗されちゃったわけですね。
かなり大きなタンクだし、専用のバキュームカー的なものでもないと一気にもっていける量でもないですからかなり組織だった犯行で、しかもお年寄りのお住まいばかりを狙ってるってあたりが悪質ですよ。

残念なことに割とよくある話らしいので、今回こうやって大々的に報道してるのも「燃料タンクの残量も確認しておけ」ってことなんでしょうね。
寒いのはホントやだわぁ…

↓これのデカ足サイズはないのだろうか…↓