英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

10年前と被る…

昨夜の地震、皆様のご無事をまずお祈りいたします。
たくさんの人が同じようなことを書いているでしょうけど、やっぱり10年前の震災と被るところがあって、ニュース速報を見た時は肝が冷えました。

10年前の震災は、朝起きてニュースを見るべくテレビをつけたらすごい映像が目に入ってきて、さらにそれが日本のことだとアナウンサーが繰り返し伝えてて、ようやく意味を理解して慌てて東京の家族に連絡を取ろうとしたのですが、電話回線は大混雑しててまったくもってつながらず遅刻ギリギリで出社をしたところ、ジェネラルマネージャーGM)が「しゃーくちゃん、日本の家族に電話つながった?」と開口一番聞いてくれました。
まだですと答えると「急ぎの案件があるならそれを済ませちゃって、会社の電話使ってもいいからちゃんと安否確認しなさい。心配でしょ?」と私のマネージャーの前で言ってくれて泣きそうになりましたね。

普段はなんでもかんでもとにかく「節約!」とか言って、天気の良い日は廊下の電気を消して回る頑固親父を具現化したような人なのに、私の人件費のことやら電話代のことなんてこれっぽっちも口に出さずに就業時間中に会社の電話を使っていいなんて…
しかもちゃんと私のマネージャーの前でそれを言って牽制までしてくれて、あの日からGMさんの本性と言うか真心?がわかって苦手意識がなくなりました。

気難しい人ではありましたが、締めるだけじゃなくて相手のことも慮ってくれる人なんだなぁって。
その後「ちっくしょぉぉぉ!」って思うことも多々ありましたが、理不尽な仕事を回されたわけじゃないし、この件を思い出したら素直にやり直しとかできるようになりましたもん。

こちらの昼前、日本の9時近くにようやく母の携帯につながったのですが、それまでは気が気じゃなかった10年前の思い出が一気にフラッシュバックしてきて、今も遠くに住んでて簡単に安否確認ができないでいるという現実を突きつけられてちょっと途方に暮れてます。

あ、今回はすぐに連絡が取れましたけど、時差もあるし、すっ飛んで行けるような距離じゃないですし、例え近くても心配なのに9000kmも離れちゃってるから…
これも自分の選択ですけど…うん。