英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

ヤドリギ

2週間後に学校再開のニュースが大々的に報じられたものの、月曜日はまだオンライン授業だったので上の子がパソコンの前に座っている間に、下の子とナーサリーから出された課題=ビデオの視聴をしてその後遊んだりして過ごしましたが、家から一歩も出てないのもアレだしってことで夕方に近所のお散歩を決行しました。

住宅街をうろうろ歩いていたら、こんなところでは珍しいヤドリギの群生を見つけました。
ちょっとした空き地になってる場所にある木で、他の木には特にヤドリギもなくこいつだけ。
珍しいなぁ、と思って見上げていると道路の反対側から老夫婦の奥様の方が「なぁに?あなたそのMistletoeを気にしてるの?」と声をかけてきました。
80代手前くらいのご夫婦で、多分二人暮らしで誰かとなんでもいいから話したい!ってタイプと見えて、こちらが特に返事をする前にすでに「私も2年くらい前から気になりだしたんだけどすごいわよねぇ。一気に増えたのよ?」なんて続けてきます。
「私の見込みだとね、クリスマスリースについてたやつを鳥が運んだんだと思うの」なんてドヤ顔されちゃったので「あー、それそうかもしれないですねぇ」と、いつものように適当に同意したら「クリスマス時期になっても木に登って取ろうなんて思っちゃダメよ?」なんて余計な一言をくださったので「コレとっちゃったらお二人がこの下でキスできないじゃないですかぁ!」と無遠慮返し。
旦那さんの方は恥ずかしそうにしてるだけで、奥さんの方が「あら〜、12月にまたここに来なきゃ〜」なんて楽しそうにしてたのでお年寄りへのボランティア任務完了です。

「Take care!(お気をつけて)」と言い合って別れたのですが、実はその昔、オットがフランスでヤドリギを見上げながら「フランスの鳥は丸い巣を作るんだねぇ」なんて見当違いも甚だしいことを言ってたのを思い出してただけなんで、風情だとか情緒なんてのはかけらも感じてなかったってのはご夫婦には秘密です。

義両親はオットを農大に行かせたかったらしいですが、ヤドリギと鳥の巣の見分けがつかないんじゃ学費の無駄ってもんですよ。ホント。

↓こういうイラストが額縁に飾ってあるの、嫌いじゃないんですよね↓

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丸いモサモサがヤドリギで、くっきり丸いのは土鳩。