英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

Crazy little thing called love

昨日の続き。

”イギリスのお貴族様にして医者”を名乗る男性とSNS上で知り合い、8桁のお金を送信してしまったということなんですが…
そもそも、直接会ったこともない人に送金しちゃえるほど一心不乱に恋をするって心理が理解できない。
「乙女」はとうの昔に卒業しちゃったから…

このご時世ですから出会いがSNSでも、それ自体はなんの問題もないんですよ?
でも文章でのやり取りの後、写真を送る、で、その後スカイプなりFaceTimeなり、持ってないからよくわかんないですが、LINEでもきっとテレビ電話ってあるでしょ?
それらをやらずに直接会うこともなくいきなり送金?ないないない。
まあ、自称イギリス人が「LINEで話そう」なんて言ったら、即座に詐欺を疑ってもいいほどこちらでは普及してないですけどね。

で、うちの母が言うにはその女性はすでに某国に彼女名義の口座を作って、そちらに8桁のお金を預金し、さらに最悪なことに口座の詳細を相手の自称お貴族様にあげちゃってるそうなんですねぇ…お孫さんもいるって話なのに…
亡きご主人の遺産でご本人の老後資金を全投入って感じらしいです。
ご自身のお子さん家族どころか親戚一同にもこのことは内緒にしてるらしですが、いずれバレたらそりゃもう大騒ぎになるんだろうなぁ。
「お義母さん!なんて事してくれたんですかッ!?」って暴れる嫁、なんて下衆なことを考えつつも、それよりもっと気をつけないといけないことが。

いや、どこまでもネガティブなのは承知の上。
赤の他人である私が大袈裟に面白おかしく騒いでるだけで、全くの杞憂に終われば絶対そのほうがいいんですけど…

すでに現金をまるっと持っていかれてるのはもちろんのこと、銀行口座そのものが悪の組織のマネーロンダリングにガッツリ使われちゃってるだろうってことです。
ご本人は口座を作って詳細を相手に渡したあとはもう指一本動かしてないから何が悪いのかとか、それが自分にとってどういう不利益になるのか、なんてイマイチわからないかもしれませんが、当局に見つかったらえらいことになりますぜ?

ある日、自宅でのんびりお茶を飲んでたら玄関チャイムが鳴って、外には阿佐ヶ谷姉妹が胡散くさい微笑みで立ってるんじゃなくて、めっちゃ真顔で強面の公安職員がずらっと並んでて「ちょっとお話を伺えますか?」とか言って尋ねて来るかもしれないレベルではあると思います。
そんな感じで子供バレ&ご近所バレするくらいだったら、今すぐ口座を解約して自称お貴族様は着信拒否する、なんなら最寄りの警察署に相談くらいしといたほうがいいよ、と、母には伝えておきました。

あとは、その女性がどこまで聞く耳を持っているかなんですが…恋する乙女は盲目ですからねぇ。
っていうか「知り合いの知り合い」って…自分のことを語るときの常套句なんだよね…
ま、うちの母がそんな資産を隠し持ってるとは思えないですけど。

↓普通に生活してたら気にすることなんてないですもんね…↓

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関係ないシリーズ。今年も庭の隅に野生のイチゴが花をつけてます。