英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

むかーし昔。

どうも。
新学期初日、午前中は嬉しすぎて例によって掃除しまくってたら、案の定午後には電池が切れかかってしまったしゃーくちゃんです。
毎度のことながらまったく反省が生かせてない新年を迎えております。

イギリスの学校は始業式だの終業式だのはないので、新学期もいきなり授業が始まるのですが、夕飯時に上の子が「Kettle(ケトル)の話ってどうやって終わるの?」などと、訳のわからない質問をしてきました。
は?
ヤカン?
電気ケトルを火にかけちゃったとかそういう話?

なんのことを言ってるのかさっぱりわからないので、詳しく説明を求めたところ

「You know. The monk bought the kettle but it was a raccoon, then monk given it to junk shop so he became rich.(ほらあれだよ。僧侶がヤカンを買ったらアライグマだったから廃品屋さんにあげて、そしたらその人が儲かったって)」

うーん…
なんか色々端折られてて細部も微妙に違う気がするけど、これって”ぶんぶく茶釜”のことかしら?
もう少し聞いてみたら、どうやら授業の教材で使われたらしく。

正直、”たぬきが茶釜に化けて大道芸をした”ってのしか覚えてないのでとりあえずその場は「Happily ever after(いつまでも幸せに暮らしました)」とか言って誤魔化しつつ、実際のところはどうやって終わったのかを子供が寝てからGoogle先生に聞いてみたら、

1. お寺(茂林寺)に留まったけど火にかけられて山に逃げ帰った説

2. 廃品屋さんに看取られて静かに亡くなり、その後茂林寺に安置された説

があるらしく。
前者には廃品屋さんが出てこないので、多分上の子は後者バージョンを聞いたんだと思いますが、学校で何をどう教えようとしているのかがいまいちわからないので、勝手に私が教えちゃうのもナニがアレかな〜?ってことで、上の子がもう一度聞いてこない限り黙っておこうかと思います。

しかし日本の昔ばなしに限らず、世界中の民話って語る人とか場所によっていろんなバージョンがある上に、最近は「バッドエンド、残酷な過程はすっ飛ばす」みたいな風潮にもなってるから、どうしたもんやら…

↓昔話は色々あるのになぜマイナーな茶釜を採択したのかも謎↓