英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

どうよう。

とある平日の夕方。
下の子は夫の仕事を監視するべくベッドルームに突入し、上の子はダイニングテーブルで宿題をやってました。
この隙にってんで洗濯物を畳んでしまったりなんだりしていた私は、なぜかRinger Ringer Roses を歌いながら上の子の横を通過しました。

Ringer Ringer Roses
Pocket full of poises
A-tissue! A-tissue!
We all fall down

って歌詞なんですが、「We all fall down」の部分で上の子も一緒に歌ってくれまして。
なのでふと「なーんでみんなして転ぶのかねぇ?」と呟いたらそっちも拾ってくれて「ママ、この歌はペスト(Plague)の頃に作られたから、咳をしたと思ったらコロッといっちゃうって意味なんだよ?」と教えてくれました。

え?
そうなの?
花粉症の歌じゃないんだ?
などと軽くボケてみたら「Horrible Historiesでやってたもん」だそうで。
漫然とテレビを見てるだけじゃなくて、ちゃんとエピソードの内容もおぼえてたのね、えらいぞ。

それにしても、マザー・グースとかも結構残酷な歌詞だったりしますし、イギリスの童謡ってのはなんというか、キナ臭いというか血生臭いというか…
識字率が低かったから、ニュースやらゴシップは歌にして伝達してたってのもあるらしいですが、ここまで後世に残っちゃうのもねぇ?
残ってないだけで実はもんのすごい歌もあったかもしれない…

私が子供の頃は百人一首を一生懸命覚えさせられて恋の歌の多さに辟易して、枕草子の「あんたの日常の感想など知らんがな感」にうんざりしてたのに、イギリスの子供たちはこんな血生臭い歌を歌って遊んでるわけで…
とある親御さんが「Netflixで日本のアニメやってるけど、バトル物とか残酷なのが多くて子供に見せる物じゃないと思うの」みたいなこと言ってましたが、そんなあなたもこの歌を歌って育ってて、どのクチがそれを言ってるんだか、と。

↓記憶力が問われるヤツ↓

関係ないシリーズ。道っぱたに咲いてた名も知らぬお花。この色が絶妙にカワイイと思って。