英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

女王崩御

9月8日の夕方、家でBBCニュースを見ていたら、なんかいつもと様子が違いました。
女王様の容態がお悪いという話題がずっと続いていて、この感覚は何かに似ているなぁ、と薄ぼんやり考えていたら、夕方6時半になった瞬間にバッキンガム宮殿の旗が半旗になり…
その直後、白黒画面でBBCのロゴに切り替わったと思ったら、黒いスーツに黒いネクタイのアナウンサーがちょっとだけ涙目で訃報を伝えました。

ああ…
昭和天皇崩御の時と同じ空気だったんだ。
…悲しいニュースは嫌いだよ…

それからずーっと特番で女王陛下の即位から今に至るまでの色々なハイライトが伝えられて、イギリス国民のみならず、各国出身のイギリス在住者のお悔やみの言葉なんかが紹介されていますが、その中で一番印象に残ったのが

I am not monarchist but it makes me sad that 3pm on the Christmas day will never be the same.
自分は王政支持派ではないけれど、クリスマスの午後3時が一変してしまうのが悲しい

毎年恒例で家族でまったりしながらテレビの前に座って見ていた、女王陛下によるクリスマスのスピーチがなくなってしまうのは、人生のルーティーンが変わってしまうってことで、ものすごく寂しいことなんでしょうね。

それくらいイギリス人の生活の節目節目に浸透していた女王という存在は、やっぱりすごいんだな、と改めて実感しました。

どうか安らかに。