英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

収穫の秋

上の子の放課後のクラブ活動、というか習い事、というかのひとつにいわゆる”ガールスカウト”があります。
Girlguidingって言われてますけど、日本でもそうなんですかね?
私が子供の頃は、もっぱら空き地や河川敷の土管で友達と秘密基地とか作って過ごしてたので、習い事とは無縁でして。

いつもは近所の教会で集会をして、なんか作ったりゲームしたりして過ごしてるんですが、今週は夏前に植えたトマトの収穫ということで、町のはずれにあるアロットメント(Allotment≒借農地)に集合ということになり、車でひとっ走りしてきました。

ここは割と広々してて手入れも行き届いてるし、なんなら空き地もちらほら見受けられますが、ロンドンの方だと庭が狭い、もしくはアパート暮らしだから庭がない生活をしている人たちが「土をいじりたい病」を発症して高い倍率をかいくぐって借りたはいいものの、忙しいとかめんどくさいとかさまざまな理由で放置されたりしてます。
だから一部に雑草がはびこってたり、野生化した野菜が暴れ狂ってたりしてジャングル化してる場所もありますね。
以前私が住んでいた町にもありましたし、電車や車で移動してると何気にちらほら見かける、割とポピュラーな娯楽のひとつです。

で、アロットメントを見ると必ず思い出すのが私の母の発言。

はじめて母がイギリスに遊びにきてくれた時、せっかくなんだからロンドン観光に行こうってんで、電車に乗って一緒にお出かけすることになりました。
電車に乗り込んで外の景色を眺めつつおしゃべりをしていたのですが、母が突然「あなた、住んでる地域は治安がいいって言ってたけど…ホー◯レス村みたいなのを何個か見かけたけど大丈夫なの?」とものすごく心配そうな顔で聞いてきました。
へ?ホーム◯ス?
正直、日本とは違うから絶対いないとは言い切れないけど、さすがに村を作るほどたくさんは見かけたことないし、そもそもそんな不法占拠できるような土地はないわけで、何を言ってるんだろう?と。
その場は「大丈夫だけど?」「あら、そう?」で流して、ロンドン観光をして帰路につきました。

帰りの電車でやっぱり車窓を眺めながら話をしていると「ほらあれ!村になってるじゃない!」と母が外を指差すのでその方向に顔を向けたら、見えるのは普通の住宅街の中にあるアロットメント。
もう一度上の写真を見ていただくとわかるかと思いますが、農地を借りてる人たちがそれぞれ道具小屋を建ててたりするので、それが連なってるのがうちのマンマには村に見えたらしいです…
そこにいる人たちは土いじりをしてるから汚れてもいい格好してるわけで、それが誤解に拍車をかけて。

心配してくれるのはありがたいけど失礼だよって、誤解はちゃんとといておきました。
っていうか、日本のアンダー・ザ・ブリッジ村の人たちの建築技術が高いから、ってのもあるのかもしれないなぁ。

↓私にはこの規模くらいしかできない…虫除けに育てようかな…↓

育ちすぎて放置されてる木苺さん。イギリス中どこでも生えてて、道っぱたで収穫してる人もいたりする。