英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

戦々恐々

イースター休暇が明けて、子供たちが学校に行ってくれました。いぇい。
最終学年の最終学期なので感慨深い…わけもなく、いつものように慌ただしく朝の支度に追われ、とにかく散らかっている家の中をどういう順番で片付けようかとりあえずコーヒーを飲みながら考えたりして。
そしてそのままぼーっとしていたら、下の子を送り届けたオットが帰ってきました。
帰ってきたと思ったらまた外に出て、お隣さんとお話をしてるし。

イースター休暇中にお留守になさってた際の宅配を預かっていたので、ばったり出くわしたところで思い出してお届けしてたみたいです。
玄関先にちょっとした宅配コーナーができてたのでありがたいことです。

これから引越しをなさるのにこんなに買い物を続けてていいのかね?
まあ我々の知ったことではないけどさ。
そんなことをつい先日オットと話をして笑いにしてモヤモヤを解消してました。

で、お届け物をして帰ってきたオットがコートを脱ぎながら「引越しはどうやら7月くらいになるらしいよ」との報告。
お隣さんが新しく買った家の現住人がまだ行き先が確定してなくて話が進まないそうな。
こちらでは”アッパー・チェーンがスッタクしてる”なんて言い方したりします。

さらにオットが報告してきたのが「次の住人は教師をしてるんだって」でした。

教師…
教師だからって善人とは限らないし?
そもそも2年前に出てった住人の片割れは教師だったけど、私は彼らのことを「うるさ隣さん」と呼んでたくらいパーティ三昧の人たちだったじゃん。
お友達をわんさか呼んで真夜中に爆音で音楽かけて大合唱。
なので「It doesn't asure anything to me(それって私にはなんの意味もないけど)」と本音をポロッと語ったら大ウケしてました。
「そうじゃなくて、”教師だからちょうど夏休み中の引越しの方が都合がいいって言ってくれて助かってる”って話だよ」って子供を諭すように説明してくるオット。

いやまあ、それは彼らの都合が良くてよかったねって話ですけど、それよりも私は自分の生活が今のまま平穏に過ごせるのかどうかの方がよっぽど重要案件でさ。
現状は宅配の預かりはあるけど、聞こえてくるのはちびっこの可愛い雄叫びくらいで安眠できてるからそれを手放したくないのさ…

↓これのお世話になる日がまたくるのか…?↓

KAWAII

繁忙期だからほっといてくれ!と日本の母から言われていたのでここしばらく連絡を控えていたのですが、4月になったし土曜だったらまあいいだろうと思ってFaceTimeをしてみたら、お友達数名と飲み会の真っ最中でした。

知らないおばさまたちから「やーだー!娘さんおんなじ顔じゃない!!ワハハ!!」と笑われて、「いやぁ、母がいつもお世話になってますぅ」とか日本的なご挨拶をしつつ、酔っ払いのおばちゃんたちに絡まれたらかなわんので早々に電話を切ろうと思ったら「お孫さん!何食べてるの?あら!かわいい!美味しい?何歳?かわいいわぁ」と言われ離脱に失敗してしまいました…

ジャージャー麺を食べてるだけで褒められる我が子たち。
なんとか逃げたところで、上の子が「酔っ払いのおじさんは何度も見たことあるけど、酔っ払いのおばさんって初めて見た」とか冷静な感想を述べてました。
いや、君が気が付いてないだけで結構酔っ払いのおばさんは存在してるんだよ。
義妹ちゃんとかが一番わかりやすい例だよ、と頭の中だけで回答しておきました。

その酔っ払いのおばさんで思い出したんですけどね。

義弟くん一家が北海道にスキーに行った後で、結局関西じゃなくて東京に遊びに行ったらしいんですわ。
ポケモンセンターとか王道の観光をして楽しかったそうなんですが、行く先々で甥っ子くんたちがアイドル扱いを受けて、やたらと若い女の子たちに「かわいい!」なんて声をかけられて、なんなら写真を撮ってくれと言われたりしたそうで。
すっごい明るい赤毛の兄弟ですから外国人が多い東京でも目立つのは確かです。
でも、ただの観光客のしかも小学生と一緒に写真を撮ってどうするつもりなんですかねぇ?
親としても見知らぬ人に写真を撮られて気にしないもんなの?と聞いてみたら「本人(甥っ子たち)がいいって言うから」だってさ。

最初のうちは本人たちもちょっとしたセレブ気分で女の子たちと一緒に写真に収まったりしてたそうですが、最後の方でお兄ちゃんの方がうんざりしてきて「かわいい」って言葉を聞くと逃げるようになっちゃったそうです。
実戦で覚えさせるスタイルなのか?知らんけど。
”最後の方で”ってことは、いったいどれだけの回数写真をお願いされたんだろう…?

黙ってればかわいい子たちではあるんだけど、実態を知ってる身としては、ウサギの皮を被った破壊神ですよ、アイツらは、とほくそ笑んだりして。

↓これの男の子バージョンだから見た目はかわいい。見た目はね。↓

イースター

イースターだったので義実家詣をしてきました。
いや、別に強制ってわけではなく遊びがてらですけどね。

今回の旅行でオットも私同様、Pataley Bridgeにあるカフェのおじいちゃんの安否をうっすらと気にしていることが判明しまして。
結構いい年齢でらっしゃるでしょうから毎回行くたびに気にしてるんですけど、今回も朝食をいただきに寄ったら元気に働いてらっしゃいました。
元気を通り越してワンオペでホールを回してる働きっぷり。
サービスは遅めだけど、それももはや名物です。

特にあれこれ行きたい場所などは決めてなかったので、なんとなく車でその辺をうろうろしていたら、写真のフォルダが岩場ばっかりになったのはなぜだろう…

まずこちらは閉鎖された石切場
義父によると、ここで切った岩がバッキンガム宮殿の車寄せの柱になってるとかなんとか。
ちゃんと調べてないのであくまで聞いた話。

そんでもって自然の岩場たち。
氷河期以前の地表なんだそうですが、私としてはしめ縄でもつけてくれないとあんまりありがたみが感じられないただの岩…
ピクニックがてらロッククライミングしちゃうくらい身近ってことなのかしら?
知らんけど。

メインイベントは義実家でランチをするということだったのでお邪魔してきました。
義母もようやく私の偏食を理解し始めてくれたようで、ラムのローストは切り分けないでくれて、野菜をてんこ盛りにして出してくれました。
ありがたや。

テーブルセッティングが春っぽいです。
美味しく食事をいただいてあれこれお話をして楽しく過ごさせていただきました。
で、毎回断られるのはわかってるんですが、お食事をいただいたからにはせめて洗い物くらいはしようとお皿を片付け始めたんですけど「いいのよ、お皿洗いはお父さんの仕事なんだから置いといてちょうだい。あの人、意外とお皿洗いが好きでやってくれるから助かってるのよ。」なんて惚気られてしまいました。

だがしかしッ。

その惚気はできればご自身の息子に言ってやってはくれないだろうか…?
あなたの息子さんは、言えばやってくれるけど言わないと気にもしないし、何度やっても上達するどころか下達してるんだわ。
という言葉をグッと飲み込むイースターの午後。
以前それっぽいことを言ってみたら「息子は私と一緒にいるよりもあなたと過ごしてる時間の方がもう長いから、私の教育なんてとっくに忘れてるわよ。うふふ。」って言われてぐうの音も出なかったことがありましてですね。
おっとりしてる風でツッコミは鋭いのが義母。
かなわん。

↓イギリスの笑いは結構黒い…↓

英語になった日本語

お昼を食べながらBBCのニュースを見ていたら、重大ニュースの合間の息抜きの話題としてオックスフォード英語辞典に新しく外来語が載せされることになり、日本語由来の言葉がたくさんあります、なんて紹介してました。

例として挙げられたのが

MANGAKA ー 漫画やアニメを作る人

KATSU ー 肉(主に鶏)、野菜や魚に小麦粉、玉子、パン粉をつけて揚げたもの

TONKOTSU ー 豚の骨を煮出したスープに麺を入れたラーメンの一種

DONBURI ー 米飯の上に魚や肉、野菜などを乗せた料理またはその器そのもの

KINTSUGI ー 欠けた器などを漆を使って繋ぎ合わせて修復する技法こと

なんて感じでした。
どんぶりと言えずに”どんびゅぅりぃ”って発音してるアナウンサーさんがなんとも風流でした。
”金継ぎ”もちょっと怪しかったです。

カツってのは”日本風カレーの総称”だと思い込んでる人が私の周りにたくさんいるし、実際スーパーで売られているKATSU Curryにはチキンカツっぽいものが入ってるものの、カップ麺などのカレー味が”KATSU Curry Noodle”とか書かれてたり、カレー味のポテチに”KATSU Curry”なんて書かれててイラッとしてましたので、今回辞書の権威であるOxfordさんがきちんと定義してくれたので溜飲が下がったというか。
でも、日本人的にカツと言ったら豚なんじゃないかなぁ?とか新たなモヤモヤも生まれましたけどね。
それとも最近は日本でもチキンカツの方が優勢なのかしら?

どんぶりに関しては、器よりも料理としての名前の方が先に紹介されるあたりちょっと苦笑いです。
まあ、意味に関しては間違ってはいないんだけど、彼らが興味を示すのは料理の方が先ってことなのかな?と。

で、これを書くにあたってソースを添付しようとネットを漁ってみたらデイリーメールの記事を発見して一応目を通してみたんですけどね。

www.dailymail.co.uk

紹介の部分に”HIBACHIは20世紀初頭にアメリカに持ち込まれて広まってなんちゃら”って書かれてたんですが、”どちらかといえば暖房目的の意味合いよりも、鉄板焼きのグリルとしての意味合いが強い”みたいなことが書かれてました。

え?
それは七輪なのでは…?
火鉢はせいぜい鉄瓶で湯を沸かすとか、お餅や干し芋イカを炙るのに使うくらいでガチの料理は七輪でだと思ってましたが、私が間違ってますかね?
鉄板焼きは鉄板であって”鉢”じゃないと思うんだよなぁ。
解せぬ。

↓思ってたよりも意外と安いことが今回わかりました↓

平均、倍。

運転中のラジオから、低身長の男性はモテるのかモテないのか?みたいな話題が聞こえてきました。
リスナーさんのご意見やらなんやらを聞き流しつつ運転続行してたんですけど、そこでイギリス人男性の平均身長が175cmで女性が162cmなんて言ってました。
で、興味本位で家に帰ってからGoogleさんで調べてみたら、イギリスの女性の平均身長は確かに162cmで25年前から男女ともに1cm以上高くなってました。

そしてさらに余計なことを調べてみる私。

そう、平均体重ですよ。
女性の平均がですねぇ…なんとっ!70kgだそうですぅ。
BMIを計算すると27.01なので、軽肥満に該当しますね。
でもあくまで「平均」だから、私が街で見かけてる丸っこいフォルムの人たちはこんなもんじゃないんだろうな。
私も気をつけよう、とか思ったり思わなかったり。

なお、日本人の場合私の年代だと男性が171cm、女性が158cmだそうで、やっぱりわたしゃデカい部類になっちゃうんだな。
イギリスにいるから平均よりちょっと高いだけで済んで、服も靴もいろんなデザインが選べてありがたい話ですよ。

そんなどうでもいいことを思いつつ身体測定は終了させて、日課である不動産サイト巡りを開始したらですね。
さっき帰ってきた時はなんの予兆もなかったのに、シャーリーちゃんちが売りに出されてました!
これで我が家の両隣がお引越し予定ということに。
もちろん彼らには移動の自由があるのは分かってますけど、長年お隣だった人が去る可能性よりも、私がとにかく気にしているのは新しく入ってくる人たちのことですよ…去る者は追わず。

この家に越してきてまもなく10年ですが、片方はほぼ2年おきに住人が入れ替わってたけど、シャーリーちゃんたちはずっと変わらずにいてくれたから心配事も半分で済んだのに。
ママさんがちょっと神経質だからそれに合わせた対応をしてきてましたが、新入居者が両隣とも揃って神経質な人たちだと私たちが生活しづらくなるだろうからそれはイヤ…
イヤだけど私にはどうすることもできないわけで。
無神経な人はもっとイヤだし…

でも、売値が彼らが買った時の倍だから果たしてそれで売れるのか、もしそうなら我が家もちょっと気合い入れてDIYしてみるか?などと、取らぬ狸のなんとやらです。

↓助けて!ヒロミさーん!↓

余計な心配

上の子がNetflixダンジョン飯にハマっております。
しかも頑張って日本語音声英語字幕で見てる✨
お母ちゃんは嬉しい❤️
お気に入りのキャラはセンシで「I love jolly fat man(陽気な丸っこいおっちゃんが好き)」と申しておりますが、あくまでキャラとしてであってマジもんの「好き」でないことをそっと祈っております。
だってさぁ。
ちょっと前にやはりNetflixでVIVANTを見てたら上の子も参加してきたのですが、その際にもドラムくんが気に入ってたし、一貫性があるのは見て取れるけど偏ってるのがどうにも気になるというか。
お母ちゃんもドラムくんは好きだったけどさ。うん。

それはともかく。

お昼ご飯も終わって、家事もひと段落して何をみようかとNetflixのオススメを確認していたところで携帯に電話が来ました。
ロンドンの知らない番号からだったのですが、一応出てみたら案の定オートメッセージで「あなたのVISA・Master Cardで不審な支払いが220ポンドありました。お心当たりがない場合はこの電話で解除できますので、オペレーターにお繋ぎするのに1番を押してください」だってさ。詐欺やん。
サクッと無視してまた番組を探そうとしてたら、今度はメッセージが入ったようでピロリンと携帯がなりました。

やだもう、しつこいなぁと思いつつチラッと画面を見てみたら私が登録しているGPからで。
先日、上の子の扁平足のためのインソールを新調するべく連絡をしてたのでその件かと画面を開いてみたら

「弊院登録者向けに前立腺がんについてのセミナーを開催しますのでなんちゃらかんちゃら」とご案内をいただいてしまいました…

日本でもニュースになってたかと思いますが、チャールズ国王が前立腺がんの診断を受けて療養中で、それもあって啓蒙活動が活発になってるんでしょうね。
きっと、多分そうであって欲しいんだけど、登録者”全員”にこのメッセージを送信したんでしょうけど…アテクシに言われてもなぁ…

GPの登録だったら性別と年齢がちゃんと記載されてるわけで、できればタマ保持者の方を優先にお知らせしたほうがいいと思うの。
もちろん生まれついての女性にも症例があるんでしょうけど、そもそも私、その辺の組織はごっそり切除してるから。
私はこうやってネタにできるけど、繊細な人はそれだけで傷ついた!とか思っちゃうんではなかろうか、と余計な心配をしてみる昼下がり。

一応オットにも同じご案内が来てたので、せっかくだから行くようには言いましたけどね。

↓この方の世界観が好きです↓

しょーもない

何気なく見ていたダイエット動画。
中国の人が作ったTikTokを編集したものだと思われますが、女性の後ろ姿で背中や上半身のエクササイズを紹介していたものでキャプションが漢字だけ。
その中のひとつが「痩副乳」と書いてあってひとりで笑い転げる昼下がり。

日本語的には”脇のハミ肉痩せ”ってことなんでしょうかね。
とてもわかりやすい。

で、天気は悪いけど冷蔵庫の中身が心許ないので重い腰を上げて買い物に出かけました。
隣町のTescoまで行って店内をぐるっとひと回りし、必要なものをカートに放り込んでお会計に。
最近は有人レジが3つくらいしか開いてなくて、あとは多めに設置されたセルフレジに行きやがれってスタイルが主流でして、有人の方はカートに山盛りいっぱいの人たちで結構長い列ができてまして。
セルフも並んではいるけど比較的早く列が進むので私はそちらの方へ。

私が列に着いた時には前に6人くらい並んでました。
大人しく自分の番を待ってたら、私の二人前にいる女性が「ほら、あっちが空いたわよ!」と先頭の人に声をかけてます。
店員さんが一応レジコーナーに立って誘導してるんだからその人に任せればいいのに、たまにいるんですよね、仕切り屋さんが。

なんとなく観察してたら、その女性、自分の前に並んでる人のお尻をカートでぐりぐり押してて、とにかく前へ前へと気が急いている様子。
押されてる人も振り返ってうんざり顔。

押されてる人の番になった時おもむろに振り返って「あなた私のことカートで押しまくるくらい急いでるんでしょ?先に会計しなさいよ」とイラついた声で嫌味ったらしくおっしゃいまして。
それに対して「あら、順番は守らないとダメだからいいのよぉ」などと悪びれもせずにマダム風を吹かせるおばちゃん。
それで引っ込みがつかなかったのか「他人のこと押すくらい急いでるんだからそんなの関係ないんじゃない?」と応酬。
それを止めもせずに遠くから静観してる店員さん。

これは余計に時間がかかってめんどくせーぞ?と思っていたら、私の前で小さいお子さんを連れて並んでたママさんがしれっと「じゃ、お先に」と前に出ました。
それに対して何も言えないケンカ中の二人もようやくおとなしくなって、空いたレジに順番に向かってました。

漁夫の利というか、しょーもないもんを目撃しただけって話ですみません。
仕切り屋おばちゃんが最初から大人しくしててくれればよかっただけなんだけどね。
”イギリス人は整然と列に並ぶ”って信憑性のない都市伝説というかステレオタイプな国民性を、これまた根拠のないプライドを持って語ってる人に見せてあげたかったわ。

↓最近は”Who cares?”精神なイギリス。↓