英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

ピアス屋に潜入。

いよいよ予約当日。
予約時間は昼過ぎだってのに、朝からずっとソワソワしっぱなしの上の子。

「行く前にシャワー浴びてキレイにしたほうがいいのかな?」
「髪は結んで行ったほうが邪魔にならないよね?」
「血が垂れたら困るから汚れてもいい服着たほうがいい?」

どれもこれも「好きにしなさいよ」としか言えないと思いつつ、最後の質問は「血はそんな出ないから大丈夫」と一応安心させてみたり。

お昼を食べて予約の時間になり、上の子と二人で黒を基調とした、というのを凌駕した「火事でもあったんですか?」ってくらいすべてのインテリアが真っ黒な店内に突入してみました。
奥のカウンターにはこれまた予想通り真っ黒コーデのお姉さんが気だるそうに座ってるし。
エイミー・ワインハウスばりのアイラインとタトゥー、服の布面積が少なめで、そしてボディピアス屋さんだけあって見えるところにはほぼピアスがくっついててビビる上の子。

「1時半に予約してるしゃーくちゃんです」と普通に声をかけたら「今日ピアスするのはご本人ですか?こちらの娘さんですか?娘さん?じゃあお母さんがこちらの同意書にサインを入れてください」と至極真っ当な対応でした。
書類は2枚綴り程度で、施術の内容とリスク、それを踏まえて何があっても自己責任って感じのこれまた普通の内容で、そこにサインを書いていたら、私よりちょっと年上っぱいイギリス人女性のPTA会長?ってくらいカッチリした女性が「来週のこの時間に予約を入れたいんだけど空いてるかしら?」と定員さんに声をかけてました。

「空いてますが、どの部分をご希望ですか?」
「Napeでお願いしたいのよ」
「はい、承りました。予約金の£5は現金でお支払いですか?カードですか?」

などと非常にスムーズに話が進んでましたが、Napeって襟足だよね?
つまりこのマダムは首の後ろっ側にピアスを開けようとしてるってことですよね?
予約にあたって”初めて感”はまるでなく、落ち着きはらった彼女の口調はあたかも本屋さんでお気に入りの詩集の購入予約をしてるが如く涼やか。実は猛者?
彼女の後ろで付き添ってた旦那さんの方が落ち着きがない雰囲気でした。
イギリスって奥が深いわぁ…と、トンチキな感想しか出てこなかったです。

こんな中二病まっしぐらのお店で私なんて場違い感半端ないだろうと思ってましたが、あのマダムが普通に対応してもらえるなら全然OKじゃん?と、上の子よりも私の緊張がほぐれた出来事でしたね。
上の子の緊張をほぐさないといけないのになんでお前がリラックスしてんじゃ!って話ですが。

↓これすっごい持ってたけどまだ実家にあるのかな…↓