我が家から車で15分も走ると田舎の風景が広がります。
街の中だけなら徒歩でいろいろなお店に行けるのですがつまりは大きくない街なので、やっぱり車で隣町とかちょっと離れた場所に行かないといけないこともあります。
東京に住んでいた頃は、高校卒業前に運転免許を取得したとはいっても電車でどこにでも移動できたので車は必要なく、一応AT限定にはしなかったのですがレンタカーすら借りなかったので、ばっちりペーパードライバーでゴールド免許でした。
そんな場所からロンドンに引っ越してきて、東京ほどではないにせよ、地下鉄もバスもあって自家用車の必要性をあまり感じずに過ごしていましたが、知人からいらなくなった車を格安で買わないかと聞かれ、それならあってもいいかな、という軽い気持ちで買ったのがイギリスに来てから2年目くらい。
それは日本車のものっすごい古いMT車で、窓の開閉は手動だしパワーステアリングもついていないので縦列駐車の際の切り返しが筋トレになるくらいのハンドルの重さでした。イギリスって縦列駐車の機会がかなり多いので地味に辛かったです。
当初は文句言いまくりでしたが、新車に乗り換えてみると「あの車もなかなか個性があって楽しく運転できてたな」なんて思い出に浸ったりもします。
車が手に入ってからは義実家に気軽に遊びに行ったりできるようになったので、折々でお邪魔する機会が増えて義父母とも距離が縮まっていきました。
最近は全然言われなくなりましたが、当初は何かにつけて「しゃーくちゃんはこんな田舎には住めないでしょ？」と言われ続けていました。
今思えばただ単にロンドン出身の義母のものすごく遠回しな自慢だったんでしょうけど、イギリスでは同居はあまり一般的でないのでそのことを匂わせているわけでないのはわかっていても、あんまり言われ続けるとちょっと勘繰ってしまいそうになりました。
「そうですねー、お米を買うのに数時間かけてドライブするのは嫌ですねー」と適当に回答していましたが、よく考えたらちょっと割高でもネットで日本食は買えるし、今住んでいるところも電車でロンドンに通えるけど街自体は田舎だし、バーミンガムから毎日ロンドンまで通勤している人たちだっているくらいなんだから、今の私なら余裕で住めると思います。
今の遠慮のない私を義父母が歓迎するかどうかは別の話で、あっちでママ友を作るのはこっちよりも大変でしょうし、何よりもオットが「No」ですけどね。
近距離別居だとしても、今の家と同じ値段で、今よりも広くてステキなおうちに住めるのは魅力だ、などと不動産サイトをめぐって妄想を重ねる日々です。
↓うちの初代ちゃんはパトカーだったのね❤️↓
