英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

裏の家のAさん

ようやく春めいてきた週末。
午前中にお洗濯を済ませて庭に干し、コーヒーを淹れてダラダラしていたら携帯にメッセージが入りました。
知らない番号だったのですが、1行目に「裏の家に住んでいるAといいます」とあったのでひとまず読んでみることにしました。

フェンスはもうあちらさんが立てたし、チェリーの木はこの前剪定したし、これ以上何があるってんでぃ、などとちょっと前のめりになりながらメッセージを開いてみたら、いきなりネコちゃんの写真が添付されてるし。
たまにうちの庭で見かける白足袋ちゃんは裏の家の子だったのね。
本文を読み進めていくと「昨日の夕飯にも、今朝の朝ごはんにも帰ってこなくて家族一同心配してます。ひょっとしたらご近所の物置に忍び込んででられなくなってるかもしれないので、この写真を拡散していただくとともに、お手数ですが物置や庭の物陰をちらっと確認してもらえないでしょうか?」って、ものすごく丁寧に且つ不安が伝わるような文章で…

私も鬼じゃないからね。
ネコちゃんが行方不明ってんだったら勝手にフェンスを外してずっとネットのままにしてたこととか、落ち葉を全部こっちに放り込んできたこととかは一旦横に置いといて、うちの物置を念のため確認するべく庭に出ました。
そしたらちょうどニューお隣兄さんも出てきてて「あ、しゃーくちゃん、おはよう。さっき裏の家の人とコンビニ前で会って猫探してるっていうから君の番号あげたんだけどメッセージきた?」だってさ…
若者のこの距離感のなさよ…リーク元は君か…
いやまあ、向こうも切羽詰まってたんでしょうけど、だったら「僕から隣人に話しておくよ」っていうのが大人のマナーなんじゃないのか?
少なくともシャーリーちゃんのパパさんはそうしてくれたけど…若者よ…

そんなことを言っても多分理解されないでしょうし、やっちまったもんはもうしょうがないからひとまずお互い物置を確認して、どっちの家にもネコちゃんはいなかったので、裏のAさんにそのように返事をしつつ”気にかけておくようにするからね、すぐ見つかるといいね”と常識的なお声をかけておきました。

そこからちょっとしてジョギングに出ていたオットが帰ってきたのですが「裏の家の人が猫の餌の袋をガサガサ鳴らしながら名前呼びつつ歩いてた」と言ってて、ホントにものすごく心配してるんだなぁ、何事もなければいいなぁ、と思った矢先「しれっと帰ってきた!!お手間かけて申し訳ないです」と連絡がありました。
よかったよかった。
天気も良くなったしちょっと遠出してみたくなったのかね?
「朝帰り厳禁」って言って聞かせることができればいいけど猫相手じゃ無理だよな。

↓もしペットを飼うことになったら考えよう↓