英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

売名行為

今回、前置きが長いわりにオチがないかも。
でも書く。

私はつまみ食い程度なのですが、オットが現在Netflixで放送しているJimmy Savileについてのドキュメンタリーを見ています。
この人は日本ではあんまり知られてないでしょうけど、オットが子供の頃はテレビをつければいるというほどの名物司会者で、イギリス人なら誰でも知ってるくらいのレベルの人でした。
2011年のある日、ニュースをつけたら彼が亡くなったと大々的に報じられてて、私はそこで初めて知ったんですけどね。

その時に知った情報をつなげていくと、BBCの「Jim'll Fix it」という番組の司会者で、テレビの力を駆使して子供たちのいろんなお願いを叶えてあげる、というものが大人気で、そこからさらにチャリティの王になって、最終的には爵位まで得て天寿をまっとうした、って感じの葉巻がトレードマークのボリスみたいな金髪のおっさん、です。

亡くなってしばらくしてから、長年にわたって行われていた未成年者(当時)に対する性的暴行が暴露されてこれまた大騒ぎになりまして、それに関してのドキュメンタリー番組なんですが、前半は彼がどれだけ社会貢献をしてきたか、どれだけ国民に愛されて多額の寄付を集めたか、なんて”善の部分”を紹介してます。
まだ見てないけど、後半はきっと闇の部分の紹介なんだろうな。

で、私が見てた部分で、ジミーはとある病院再建のための1000万ポンドを集めるチャリティについてフライドポテトを食べながらインタビューを受けていて、司会者が「売名行為(Publicity)ではないですか?」と直球で質問をしました。
それに対してジミーは「売名ってのは自分個人の利益のためにやることでしょ?これは必要な人のためのものだから」とさらっと答えて、失礼しましたと謝る司会者に「そんなこと言うやつにこのポテトはやらん」とジョークも交えて笑いを取ってました。
当時のレートで計算すると、1ポンドがざっくりと250円だとして1000万x250=25億円?
え?あってる??
数字が大きくなり過ぎてもうよくわかんない…

いや、だから何が言いたいかっていうとですね。
割とノブレスオブリージュが当たり前で、毎年決まった時期に決まったチャリティ活動がおこなわれ毎回多額の寄付が集まってるようなイギリスですら、チャリティを率先してやる人に対して「売名行為でしょ?」ってツッコむ人がいるんだなぁ、と。
だいぶ前にも書きましたが、日本でも杉良太郎さんすら「売名!偽善!」って言われたりしてるけど、古今東西、必ずなんかケチをつける人っているもんなんですね。

yome-2.hatenadiary.org

彼がやったことは善の部分も大きいけど闇の部分もまた大きくて、でもまあ、今回はそこじゃなくて「文句言う人は絶対いる」ということが言いたかっただけです。はい。

↓こんなおっさん↓

関係ないシリーズ。泊まったお屋敷でたそがれるどーもくん(偽)