英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

やっぱりNHS 3

いよいよ手術という段になり、夜中で眠さもあるし怖いし痛いしでさめざめと泣く下の子。
すっかり怯えちゃってますが、氏名年齢やアレルギーの有無などなどを矢継ぎ早に質問され、(私が)いちいちそれに答えている間にも点滴用の針や確認用のタグを手足につけられていくわけで、まさにまな板の上の鯉。
麻酔を投与するにあたり酸素マスクもつけるのですが、お母さんがマスクをつけてくださいとかよくわからん心理的な刑罰っぽいことをさせられましたよ…

いや、まあ、痛いし怖いし不安な状況で変な器具を顔の近くに持ってこられたら全力で拒否する子だっているだろうし、だったら親にやってもらったほうが子供自身がまだ安心できるよねってのは今だから想像できますが、あの状況で「はい、これね」なんてヒョイっと手渡されても、こっちはそんなもん日常で触ったことすらないからひたすら動揺しまくりですよ。
ちなみに子供用のマスクにはイチゴの香りがついてるそうで。
そんな豆知識、あの状況では何のなぐさめにもならなかったけどね…

マスクをして、心拍が安定しているのを確認したところで「はい、麻酔入りまーす」とか言われて、見ている間にもどんどん白眼になって瞼が閉じ、そこからは「はい、お母さんは待機室で待っててくださいねー」で追い出されました。
去り際に「子供の場合麻酔の効きが悪い子もいるけどお宅のお子さんは大丈夫だったね」なんて言われましたけど、やっぱり何のなぐさめにもならない情報だし。

連れて行かれた待機室ってのは、四畳半くらいの広さの談話室っぽいような場所で、小さなコーヒーテーブルと椅子が2脚、3人掛けくらいのソファが置いてあって、小さな本棚とテレビが備え付けられてる簡素な場所でした。
本棚にはパンフレットや小説に混じって、各宗教の聖書まで美しくディスプレイされて完備されてるし。
そこだけ充実されてもさぁ…
残念ながらどの宗教も私の助けにはなってもらえないので、ひとまずコーヒーでも飲んで落ち着きたかったのですが、もう夜中だから売店は閉まってるし、待機室の隣に給湯室があるから自由に使っていいよと言われててそこを漁ってみたのですが、いつのだかわからない湿気って瓶にこびりついてるインスタントコーヒーしかない。
萎える…

諦めてソファで仮眠を取ることにしました。

↓こういうの持って行けばよかった…↓

お土産にどうぞって渡された酸素マスクの口あて…どうしろと…?