英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

入院体験記4

ちょっとウトウトしたと思ったら起こされるような夜を過ごし、あっという間に朝のバイタルチェックの時間になった二日目。
朝ごはんのリクエストを聞かれ、とりあえず食べられるだろう「シリアル」を選択してみました。
結果は、食べられたけど美味しくはなかったです。
前夜のMac'n cheeseも味がしなかったってことは、味覚が変化したのかしら?

味の全くないシリアルってのは人生初ですよ。
イギリス云々じゃなくて手術の影響なのかなぁ。

その後はイヤホンをつけて騒音をやり過ごしていたら看護師さんが来て、尿道カテーテルを取ってくれてタオルと新しいガウンを渡され「はい、シャワー浴びましょうね〜」と自力でシャワー室まで歩かされて「介助はいる?いらない?そう、じゃ、ごゆっくり〜」で放置されました。
手術翌日に自力でシャワーを浴びろというスパルタ。うーむ。
介助を断ったのは自分だし、何よりスッキリできてかなり嬉しかったんですけどね。

亀のような歩みで自力でベッドに戻って一息ついていたら、私がいない間に隣のベッドの女性の退院が決定したようで嬉々として電話で家族に迎えに来てと連絡を入れてました。
うるさい要素がひとつ減るのはありがたいことです。

お昼ご飯は食欲もないしお断りして、イヤホンをつけたまま寝たり起きたりを繰り返していたら、夕方ごろに空いた隣のベッドに新しい患者さんが来た様子。
カーテンが閉まってたのでどんな人かは見えなかったのですが、夕飯のリクエストを聞きに看護師さんが来たので音楽を止めて話をした際に隣の会話も聞こえてきたんですが、すごくハキハキと喋る女性で看護師さんが「ご職業は?」と世間話をふってて「今はもう引退してるけど銀行員でした」って答えてました。

そこから看護師さん相手に資産運用の大切さのレクチャーが始まり、看護師さんもノリノリで話を聞いてるし。
年金がどうたらとか預金のリスク分散がこうたらとか…
それだけじゃなくて、消灯時ギリギリまで電話でその株はどうたら、買うならもうちょっと様子を見ろとか、せっかくうるさい人がいなくなったと思ったらウザい人が入ってきましたよ…

消灯になってようやく金融話も終わったと思ったら、病室の外はちょっとした広場っぽくなってたんですが、そこから子供たちが楽しく遊んでる声がする…
これが日中なら気にもしないんですけど、だって夜の11時だよ?
声の感じからして小学校低学年くらいの子供たちがこんな夜中に遊んでるって、タクシーの運転手さんが言ってた治安の悪さってこっち系の悪さだったのか、と。
スペインの夏なら普通のことかもしれないけど、イギリスの常識では11時は子供はもう寝てないとダメでしょうに…

あ、ちなみにこの日は執刀医の訪問はなく、看護師さんが色々体調について質問してきたり傷の確認をしただけでした。
モルヒネは終了で、イギリス人が大好きなパラセトモールが処方され、6時間おきの投薬となりました。

↓入院便利アイテムその2。土足文化だからこういうのがあったほうが絶対いい↓