英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

コンコルドに乗ってきた。

日曜日。思い立ってImperial War Museumに行ってまいりました。

飛行機に興味はあんまりないのですが「コンコルドがあるんだよ〜」とオットにそそのかされて、ヒースロー空港の入り口に展示されていたのがエミレーツに入れ替わって久しいので、旧友に会いに行く感覚になってしまいホイホイついて行きました。

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コイツもついてきたし…

子供の学校の宿題で「ロンドン空襲について調べる」っていうのもあったので、一応そっちが本題なんですけどね。

我が家からは車で小一時間ほど、ケンブリッジ方向に走ると住宅街の端っこにいきなり巨大な格納庫が姿を現しまして、そこがRAF Duxfordで、その一角に博物館があります。

この日は展示会場で「キルト即売会」をやっていて、いかつい空軍基地にはそぐわないお上品な奥様や、いかにもファッション系のお嬢さんがちらほらいてちょっと面白かったですが、基本的には飛行機大好きな「大きいお友達」と、家族連れ、そしてボーイスカウトの子供たちが集ってる感じでした。

入場したら、早速お目当てのコンコルドを見に行きました。入り口から一番手前の巨大格納庫の中にあるという大変親切な展示方法です。

格納庫に入ると「コレでもか!」って感じで所狭しといろんな飛行機、主に爆撃機が展示されてて、さっぱり分からないのでほぼ素通りしてしまいましたが、マニアには垂涎モノなんだろうなぁ、って感じです。

一番奥の、一番大きな機体がコンコルドということで、迷路のような順路を通ってたどり着き、中にも入れるということでウッキウキで搭乗してみたら、テスト機?って感じの殺風景なインテリアに、色んな計器が剥き出し状態で「お大尽気分」になろうと思ってた出鼻を挫かれてしまいましたが、一応コックピットの写真だけは撮っておきました。証拠になるかなー、なんて思いつつ、それこそマニアの人にしか違いがわからないだろうな…

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コンコルドのコックピット。コレでちゃんと前が見えるのかしら…?

そして上の子の宿題を片付けるべく別の展示場に移動したのですが、さすが空軍基地内にあるだけあって、とにかく広い!しかも外を歩かないといけないので、雨の日だったちょっと大変だな、なんて思っちゃいました。

でも子供が遊べる遊具とか、他にも機内に入れる展示とかがあって、思っていたよりも楽しめた1日となりました。

 ↓これコンコルドって名前だったんだ…初めて知りました。↓

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おまけ。ふざけてるとしか思えないペイント…

普通の土曜。

家族でお出かけした土曜の昼下がり、ハンドジェル不足がいつまで続くか分からないので、念のためもう一本エタノールを買っておこうとBootsに寄ってみたら案の定売り切れでした。

こりゃまずいかしら?なんて思いつつ、念のため別の薬局に寄ってカウンターで聞いてみたら在庫がありました!

店員さんに「うわっよかった〜!今ホントどこにもハンドジェルとかないから助かったわ。ありがとう!」と伝えると「Not many has discovered surgical spirit yet(まだそんなにエタノールに気付いてる人がいないからね)」とお茶目な笑顔で在庫を渡してくれて、その会話を聞いていた別のお客さんが「Could I take that last bottle please?(その最後の一本もらえないかしら?)」と聞いてきて、もちろん買い占めるつもりはないのでお譲りしました。

その後スーパーに寄ってみたら、トイレットペーパーはやっぱり補充されておらず、ここまで見事に何もないと棚の掃除がしやすいだろうな、なんてどうでもいいことを考えてしまいました。

お掃除用の除菌シートも消え去っていたので、やっぱりエタノールを買い足しておいて正解でしたね。

さっさと買い物を済ませて、ちょっとだけ子供たちを公園で遊ばせてから帰宅したのですが、どうしても気になることがあったので、子供らはオットに任せて裁縫道具を取り出して作ったのが写真のモノです。

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ひとつ目モンスターちゃん。おしりには賞味期限切れの乾燥豆を入れて重りがわりにしてみました。

下の子のサイズアウトした靴下を利用してドアストッパーを作ってみたのですが、どうやら子供らのツボにハマってしまったらしく、気がついたらドアの前ではなくソファの上に移動してて、夜は夜で「どっちが一緒にこのぬいぐるみと寝るのか」という小さな争いが勃発してしまいました。

気に入ってくれたのは嬉しいけど、それ、ドアストッパーのつもりだったんだけどなぁ…無駄に可愛くしないで、ただのずだ袋にしておけばよかったと後悔した、そんな土曜日でした。

 ↓コレの手抜き版です↓

ホラ吹き母さん

うちのうるさくない方のお隣さんには、上の子と同じクラスに通っている同級生のお子さんがいて、シャーリーちゃん(仮名)と言います。

引っ越してきた頃から仲良しさんで、夏場なんかは庭で遊んでいると子供が増減すると言う現象がたびたび起こったり、台所で家事をしていて振り返ると二人しておやつの要求をしてきたり、道路に出ずに庭から行き来できるのでそんなことになってます。

子供同士は仲良しさんなんですが、親同士は会えばちょこっと立ち話するけど、じゃあ一緒に何かしよう、というところまでは仲良しではない感じです。

ある日の夕飯時に、上の子が学校であったことなんかを楽しく語っていたのですが、そのうちのひとつが「シャーリーがね、家の中に幽霊がいるって言ってたんだよ。絶対見たって言ってるの。」というものでした。

それ、幽霊じゃなくて夜中に下の子が泣いている声とかじゃないの?部屋がちょうど隣同士だし、と私が言うと「声が聞こえたんじゃなくて『見た』って言ってるんだよ」と訂正が入りました。

ちょっと意地悪したくなって「もしホントに幽霊だったら、壁なんてすり抜けられちゃうからウチにも来てるかもねぇ」なんて言ってみたら、目をまん丸くして固まってしまいました。普段はカッパがどうだとか、首なし騎士の霊がこうだとか語ってるくせに、自宅に幽霊が出るという事実は受け入れられなかったようです。

その話をした後に、日本でもちょっと話題に出たと思いますがイギリスで大型の嵐が吹き荒れまして、通学路にあるおうちの前に置いてある趣味の悪い子供の拳くらいの大きさのおにぎりみたいな形の石に顔がついている置物が定位置から移動してたんですよ。

風で押されたか誰かに蹴られたのか分からないですが、道路の方にはみ出てきてまして、それを上の子が目敏く指摘してきました。

なんとなく「シャーリーが見たって幽霊はこの石の精霊なんじゃない?遊びに出てて嵐で帰る場所間違えちゃったんだよ、きっと」なんてホラを吹いてみたら、早速それをシャーリーに伝えたらしく、その会話のあった翌朝のお見送りの時にシャーリーのお父さんに会ったんですが「幽霊じゃなくて『精霊』ってアイディアが気に入ったらしくって怖がらなくなって助かったよ」とお礼を言われてしまいました。

ホラを吹いてお礼を言われるとは思ってもいませんでしたが、こんな適当なホラをいつまで信じてくれるのか、純粋なままでいて欲しい反面、そろそろ現実も見て欲しいという矛盾した思いが交錯します。

私がホラを吹くのをやめればいいんでしょうけどね。ハハッ。

↓真顔で嘘をつける私には役に立たなそう↓

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関係ないシリーズ。とあるクラスの前に貼られていた世界地図。日本がニュージーと同じ形でしかも面積が広い!まあ、日本がちゃんとあるだけマシですかね。

世界トレペ恐慌

昨日の昼、雨だったこともあり車で買い物に出かけました。

ラジオではJeremy Vineの討論会が佳境を迎えていて、議題はどうやら「買い占め問題」のようです。リスナーの女性が電話で「私はお年寄りのサポートをするボランティアをやっていて、95歳の女性の担当をしています。日用品などを買い占められちゃったら、大量に買うお金もない、運ぶための自家用車もない、重いものを運ぶ体力もない、そんな人たちはどうやって生きていけばいいんですか!?」と怒りをあらわになさってました。お説ごもっともです。

でも一昨日スーパーに行った時はトレペも缶詰も普通に棚に置いてあったよなぁ、なんて思いながら改めてみてみたら、ホントにトイレットペーパーの棚が空っぽになってましたよ…

パスタの量も品薄って感じで、ウチの主食はイギリス人があまり食べないお米だから焦る必要はないんですが、イタリアでパスタが買えないって怒ってるおじいちゃんをニュースで見たな、なんて思い出しました。

以前も書きましたが、人間ってのはどうして何かパニックになるとトイレットペーパーを買い占めるんでしょうか?

ウォシュレットが高い率で普及している日本ですら買い占め問題があったらしいですし、香港、アメリカ、オーストラリアでも問題になってるそうで。

やっぱりホンダさんが撤退した後の工場でウォシュレットを製造するべきなんですよ、イギリス。アジア圏だけで生産してると、今回みたいなことになったらラインが止まっちゃうんだから、イギリスにも工場作って、なんかロイヤルなトイレの宣伝をメーガンさんにやって貰えばいいじゃないですか、ねぇ?

企業は安定供給で売り上げを確保し、紙の使用量が減るからエコにもなり、痔主さんは助かり、CM出演者は儲かる上に「ロイヤル」という言葉も堂々と使えるし、CM視聴者は笑って溜飲が下がる、5方向でwin-winてすごくない!?なんて妄想をしてしまい、Jeremyに電話でそれを訴えようかと思っちゃいました。

仕事から帰ってきたオットにそれを言うと、眉毛を八の字にして鼻で笑われましたけどね。

↓レビューを見たら海外ユーザーさんも結構いるし↓

ハンドジェル、できるかな 完成編

無事に最後の在庫ひとつだったボトルもPound Land(100均的なお店)で入手してまいりました。いや、ボトルはきっと「たまたま」在庫薄だっただけでしょうけどね。

ということで、下の子がお昼寝に突入したのを見計らって早速作ってみました、DIYハンドジェル!

こちらのレシピによると

エタノール            大さじ4

アロエジェル        大さじ6

・Tea Tree Oil             20滴

たったこれだけ。

ボトルの方は先に消毒しておいて、紙コップに材料を全部をぶち込んでひたすら混ぜて、混ざりきったらボトルに移し替えて完成です。紙コップでやると、漏斗がなくても紙を折って口を作って移し替えができるので便利でした。

アロエジェルのつぶつぶが若干残ってる感じだったので、ボトルに入れた時点でシャカシャカ振って混ぜてみたらいい感じに仕上がりました。

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Hand Sanitiser Sprayということなのでもっとサラサラしてるのかと思ったら、見た目はなんとなく乳液っぽい感じです。

早速使ってみると、蒸発するのが結構早くて、ジェルのしばらくヌルヌルしてる感じはありませんでした。エタノールによるお肌の乾燥も特に感じないです。しっとりはしませんが、サラサラで悪くないです。

香りは…エタノールとTea Tree Oilが混ざると「歯医者さん」っぽいものになるんだという発見をしました。というか、エタノールの圧勝でTea Tree Oilの存在がかなり薄いです。うっとりできる香りではないですが「私、今とっても清潔です!」と主張してる感じ。

使ってすぐはかなり強い香りですが、5分もすれば落ち着いてきて、直接手の匂いを嗅がなければ気が付かないんじゃないでしょうか。10分後には直接嗅いでみても分からないくらいになりました。

まあ、香りの方は改善の余地アリ、ですね。

過信はしちゃダメですが、ひとまずこれで普通のハンドジェルの入荷まで乗り切れることを願っています。

買ってきたミニボトルは4本セットだったので、自分の持ち歩き用以外にもオット用と上の子用と予備も作って、それぞれ他に足せる香りの在庫がないか家を漁ってみようと思います。ボトルには日本の100均で買ってきたかわいいシールでも貼ろうかな♪

↓全部輸入品なのに日本の方が安いのはなぜだ…↓

ハンドジェル、できるかな 材料編

いえーい!ハンドジェルの材料は無事に買えました〜。材料「は」…

問題は、家にトラベル用のミニボトルがあったつもりだったんですが、お掃除用の漂白スプレー入れとして使っちゃってたことです…

入れるものがなかったら作れないじゃないか!ってことで、また明日買い出しです。とほほ。

とりあえず入手した材料のご紹介だけしときます。

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向かって右から「Surgical Spirit(エタノール90%)」、こちらはBoots(マツキヨ的なお店)で£4.40でした。在庫2本のうちの1本をゲットだぜ!

警戒してたんですが、誰にも何も止められることもなくあっさり買えちゃいました。良かった良かった。

そしてTea Tree Oilは£10.99、アロエジェルが£5.99、どちらもHolland & Barrett(オーガニック屋さん)で入手いたしました。

合計で£21.38と少々高い気がしますが、これで果たしてどれだけの量が作れるか、ですよね。

普通のハンドジェルが50mlのボトルで£1.00ですから、22本分作れないと元は取れないけど、単純にそれぞれの内容量を足すと720mlなので14本とちょっと分しかない。うーむ。アロエはもうちょっと安いやつでも良かったのかも…?

工場で材料を安く大量に仕入れて作るものと同じコストでできるわけがなかったですが、必要な時に「売り切れです」って言われる失望を味あわなくて済むし、アロマオイルはお風呂とかでも使えるからいいんだもーん。

なお、エタノールがない場合は、アルコール度数の高いウォッカでも代用できるし、アルコールを使いたくない場合はWitch Hazel(アメリカマンサク)でもいいらしいですが、一番効果的なのはやっぱりエタノールだそうで、肌荒れが気になるならビタミンEを追加してみて、と書いてありましたが、なんか割高になりそうなのでそこは無視。

香りについてはブレンドしても全然いいらしいですが、除菌効果を狙ってるのでTea Tree Oilは外せないみたいです。ユーカリ、ラベンダーあたりなら似たような効果が期待できるのかも。

今回は初めてということで基本のものだけ買ってみました。

明日こそ作ってみてどうだったかを書けるよう善処します…

アロエ〜↓

ハンドジェル、できるかな 予告編

そろそろ手持ちのハンドジェルがなくなりそうだなー、なんて買い物中に思い出してせっけん・薬品コーナーに立ち寄りました。

が、ない。

いつもなら整然と棚に並んでるんですが、どこをどう見てもない。3往復まんべんなく見渡してもないものはない。

ちょうど品出しをしに店員さんが来たので「Excuse me, where can I find hand sanitiser?(すみません、ハンドジェルはどこでしょうかね?)」と聞いてみたら、速攻で「It’s all sold out!(ぜーんぶ売り切れ!)」って言われてしまいました。

SARSの時はハンドジェルなんて見向きもしなかった層が、ここに来てようやく衛生観念を身につけたのは大変に素晴らしいことですが、どうして人ってのはこうも「買い占める」方向に走るんでしょうかね…

除菌ティッシュがまだ一応あるから数日はしのげますが、この時期ただでさえインフルエンザとか色々心配なことも多いし、やっぱりジェルもないと不安だなぁ…と、ebayとかで見てみたらほとんど売り切れかあってもぼったくり価格で、日本のマスク&トイレットペーパーと同じ顛末ですよ。

ってことは、ないなら作るしかないよね☆などと調べてみたら、エタノールアロエジェルとアロマオイルで作れるみたいなので、明日早速材料を買いに出かけようとます。同じこと考えてる人もたくさんいるでしょうけど…

エタノールがあるかどうか不安ですが、一揃い集めちゃえば結構な量が作れて逆に経済的だし、好きな香りをつけられるというのもなんだか魅力的♪

ということで、もしちゃんと材料が手に入ったら、明日は「ハンドサニタイザー・DIY編」をお送りしようかと思います。

ただしイギリスはいろんなものの購入に規制があって、エタノールはひょっとしたら日本のように簡単には手に入らないかもしれないので、できなかった時のために先に言い訳しておきます。

↓「仲間たち」のせいで世の中大騒ぎ…↓