英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

安宿のお話2

オットと結婚する前ですが、アジア近隣の国々に旅行に行っていました。

当時はそれこそ貧乏だったのでバックパッカーだったわけですが、体力もあったし贅沢な旅行をしたことがなかったので気にもしませんでした。

ある夏の終わりにタイのサムイ島に行くことになり、オットが欧米人向けの安宿をネットで見つけて予約をしました。

ドイツ人とイタリア人で埋め尽くされていましたが、バンガロー風になっていて安宿とは思えない作りに大満足の滞在でした。

ドイツ人が朝も早くからプールサイドの場所取りをするのと、イタリア人男性のピチピチブーメランパンツには辟易しましたが、それは宿のせいじゃないし。

島の滞在はとても楽しく、滞在日数はあっという間に過ぎ去って行きました。

一旦バンコクに戻って、帰りの飛行機に乗る前にカオサン通りで一泊してからというプランだったのですが、バックパッカーらしく当日宿を探そうという事になってました。

空港からタクシーでカオサンまで向かい、通りをブラブラしながら宿を物色して、なんか良さそうなところを見つけたので部屋に空きがあるか、値段がいくらなのか聞きに中に入りました。

すると受付で怒り心頭のアメリカ人カップルと、それに負けじと応戦している小柄なタイ人女性が目に入りました。

やめといたほうがいいかなぁ?とちょっと躊躇していたら、アメリカ人男性が「君たち!ここの宿は最低だから絶対泊まらないほうがいいぞ!!」と私たちに向かって言い放ち、女性も激しく首を縦に振って同意しています。

受付さんは「嫌なら泊まらなくて結構!あなた達も、泊まるかどうかは部屋を見てからにして頂戴!」とこっちに振ってきます。

なんか逃げられる状況じゃないなぁ、ま、部屋を見て嫌だったらそう言えばいいか、という事で案内してもらいました。

お世辞にも素敵とは言い難い部屋でしたが、別に変な匂いがするわけでもなく、シーツはちゃんと変えてあるみたいだし、部屋にシャワーもついてて値段も3千円弱だし1泊だけだし、もういいよね、と決めちゃいました。

受付さんはようやく笑顔を見せてくれて、前払いだというので荷物は部屋に置いたまま受付に戻って支払いを済ませ、その足で街に繰り出しました。

悪徳リキシャ運転手に危うくカモられそうになったり、無理矢理連れて行かれた紳士服の仕立て屋で同じくカモ候補の日本人バックパッカーと日本語で話していたらインド人店主に「わけわからん言語を使う奴は出ていけ!」と言われたので、彼らとラインダンス風に腕を組んでスキップで出て行って火に油を注いで楽しんだりしました。

散々遊んで、タイの美味しい料理も食べてホテルに戻って、汗だくになったのでシャワーを浴びようとバスルームへ。

あれ?電気がつかない…?

受付に言うも「こんな時間だから明日電球変えるね」と、訳わかんないことを言われました。

いや、こんな時間だから風呂場に電球が必要なんだけど、と応戦するも「だから明日やるから大丈夫」と、これっぽっちも大丈夫じゃないことを言い続けます。

諦めてバスルームのドアを開けたままシャワーを浴びればいいという変則技を使う事にしたのですが、私が確認しなかったのが敗因ではありますが、お湯が出ないタイプの宿だったんですよね、ここ。

いくら常夏の国タイでも水シャワーはさすがに荒業の類でしたが、自分が悪かったので文句は言えず、どうにか気合で乗り切りました。

オットと「ちゃんとアメリカ人カップルの話を聞いておけばよかったね」と反省した旅でした。

↓年越し蕎麦に↓

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記事と関係ないシリーズ。和牛ハニーマスタード味のポテチ。不味くはないけどどこらへんが和牛なのか不明でした。