英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

自画自賛。

一昨日はただ自分の愚痴を綴って、昨日は日本関連の話だったので、今回はこの前書いた胃カメラのお話の病院つながりで。

こちらの私立病院、前にも書きましたがお金持ちエリアにあって、私立病院なので通院している患者さんもお金持ちさんでした。

駐車場に停まってる車がBMWが最低クラスで、ホコリや泥で汚れている車は1台もなくみんなピッカピカ。そんな環境でした。

だからってわけでもあると思いますが、NHSの患者として受付でチェックインをした際にちょっと冷たい態度を取られたのですが、いつものごとくニットとジーンズでスニーカーな私ですから、さもありなん、です。

そしてすぐさま検査室に通されて、慈愛の権化だった看護師さんに頭を撫でてもらいながら胃カメラを飲んで、検査結果を聞きにいく予約をとって、帰る前にお手洗いに行っておこうと総合受付脇にあったトイレに入りました。

手を洗ってハンドドライヤーを使おうと体の向きを変えると、ドライヤーの上になんかあります。

近づいて見てみると、それはごっついダイヤっぽい指輪でした。

しかも最近のデザインじゃなくて、ちょっとアンティークっぽい感じで、ジルコニアとダイヤの違いをつけられない私でも「これ高いヤツ!」ってわかる一品でした。

そのままほっとくか落とし物として届け出るか、肩の上で天使と悪魔が相談会を開始しましたが、やっぱり日本人の私としては素直に届け出ようと、指輪を持って総合受付に行くと、かなり高齢のご婦人が受付で何か訴えてました。

後ろに並んで待とうとしたところ、どうやらこのご婦人が指輪の落とし主っぽい感じで「あれこれ検査したからどこに置いたか忘れたけど絶対に指輪はしてきてたのよ」とおっしゃってます。

受付の人が指輪の特徴を聞いてご婦人が答えているものが、私の手の中のものと同じだったので「失礼ですが…」と声をかけてみました。

そこのトイレでこれを見つけたんだけど、と指輪を見せるとご婦人は大喜びで、亡くなったご主人からもらった物だから見つかってよかったと、涙まで見せてお礼を言ってくれました。

その件が伝わったのかどうかは知りませんが、検査結果を聞きに行ったときには受付で最初のようなぞんざいな扱いはされませんでした。

情けは人のためならず、ってこういうときに使っていいんですかね?

↓コレ、大きすぎて最後には飽きちゃうんですよねー、好きだけど。↓