英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

NHSで胃カメラ検査

昨日の夕飯で子供が残したハンバーグを、もったいないからと無理やり食べたせいで胃もたれしてて思い出した話ですが、これまでの人生で2度ほど胃カメラを飲んだことがあります。

1度目は中学生の時、受験やら家庭の事情やら諸々あって、図太い方の人間だと自分では思ってたんですがどうやら胃にきていたようで、検査で胃カメラをやりました。

特に異常はなく投薬で終わったのですが、担当医さんの手術服(?)から日本人にしては立派な大胸筋と胸毛のセットがチラ見えしていたのが思春期のムスメには「The!嫌悪感!!」でした。

今では「大胸筋チラ見えなんてご褒美じゃないか」なんて思うあたり、私も立派なセクハラおばちゃんになっちまったもんです。

2度目は現在の家に引っ越してきて割とすぐの話で、多分職場でのストレスが原因だったんだと思いますが、市販の胃薬を飲んでもどうにもならなかったのでGPに相談に行ったら精密検査ということになりました。

ただしNHSの地域総合病院の方には胃カメラ機材がなく提携している私立病院に行くように指示されて、それが私の街のお金持ちエリアにある病院だったので、待合室には立派なお召し物のマダムや紳士がいらして場違い感が半端なかったですが、NHSとは違ってすぐに診察室に呼ばれてその場から脱出できて助かりました。

検査内容の説明の後、全身麻酔と部分麻酔どっちがいいか?と聞かれたのですが、全身麻酔は回復まで時間がかかるので部分麻酔を選択し、重湯のような薬をチビチビ飲んで検査台に横になりました。

中年男性のお医者さんと初老の看護師さんが検査をしてくれたのですが、部分麻酔だとやっぱり痛みはなくても異物感がハンパなくて涙を流しながらえづいてしまいました。

優しげな看護師さんがスッとティッシュを渡してくれて、そっと私の頭を撫でながら「You are doing fine, dear. Good girl. That’s it good girl…(頑張ってるわね、いいこね、そうよ、いい子)」と慈愛溢れる言葉で励ましてくれました。

間違いなく私は看護師さんよりは年下ではありますが、不惑に差し掛かった私に「Good girl」ってどうなのよ?とツッコミたくても喋れる状態ではなく、笑いたくても笑えないし、違った意味で辛かったです。

検査結果はやっぱり胃壁が荒れてるくらいということで投薬で済みました。

お医者さんでおりこうさんだった子にはご褒美にシールをくれるんですが、私には「念のために持って行きなさい」と新しいティッシュを1枚渡されて終わりました。ちえっ。

↓子供にはきっと不評だけど私は欲しいぞ↓