英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

板挟みは万国共通

毎日自宅で引きこもってたら事件も起きないので、昨日思い出した小ネタを。

不動産屋時代、物件管理をしていた私はなんだかんだでテナントさんや大家さんとお話をする機会がたくさんありました。

大家さんが管理している物件だと、何か不具合の報告があったらテナントさんから直接大家さんに連絡してもらうわけですが、不動産屋の管理物件の場合、小さな修理であればすぐに作業しますが、見積金額が管理契約の際に合意した額を超えるような場合は当然大家さんの許可を仰ぐんですね。金額についてはテナントさんが見えない部分です。

で、管理物件ってやつは、大家さんが物件の近くにいないから不動産屋に任せているというパターンが多く、イギリス国内もしくはヨーロッパあたりならすぐに連絡も取れるのですが、話はそう簡単にはいかないわけですよ。

通信環境が良くない国とかもかなり苦労するのですが、時差が大きい場所にお住まいの大家さんがホントに厄介でした。

私が担当していた物件で大家さんがハワイにお住まいのものがあって、イギリスとハワイは11時間の時差なんですね。テナントさんが朝イチで連絡をくれれば向こうが寝る前に電話ができるのですが、昼くらいだと相手はもう寝てる時間な訳で。

なので、残業確定でイギリスの夜8時くらいに電話をすると、今度は相手は起き抜けで「どうして君たちはいっつも変な時間(Unsocial hour)に電話してくるんだい?メールでの連絡でいいじゃないか」みたいな嫌味を言われるわけですが、こっちも疲れがピークのUnsocialでUnpaidな時間です、はい。

メールでちんたらしてて修理が遅れると今度はテナントに嫌味を言われるし、修理が遅れたせいでダメージが広がれば大家さんに「君たちに管理を任せているんだから自分の判断で進めろよ」と言われ、じゃあ自分の判断で進めれば「許可してないからその金は払わない」とかゴネるし。

まあ何が言いたいかというと、賃貸物件にお住まいの場合、こういった事情で修理がなかなか進まない場合もあり、一概に不動産屋が仕事をしていないせいだとは言い切れないので頭ごなしに怒鳴りつけないであげてくださいね。

たま〜にいるんですよ。「不動産屋=悪の手先」みたいな態度で初手から喧嘩腰になってる駐在員さんが…

↓昭和の海外旅行者ってこんなん持ってる人多かったですよね〜。…ね?↓