英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

敷金返還物語

昨日子供らにギャフンと言わせられたしゃーくちゃんです。
まあ、腹を括って子供らが学校に行っている間にちまちま修繕すればいいだけの話なので、逆にちょっとしたリフォームをするチャンスだと捉えて頑張ることにします。

で、本日は、不動産屋時代に「やらかしちゃって敷金が返ってこない事態になった人たちのお話」なんかを書いて「自分はまだマシ」だということを自らに言い聞かせてみようかと思います。

お子さんがバンクシー

こりゃもうそのまんまですね。
幼稚園児が壁画を作成してしまい、クレヨンだったので拭いても取れずに退去時期がきてしまったケースです。
ものすごく運がいいことに描いちゃった部分の塗り替え分だけの請求(£200弱・28,000円くらい)が大家さんから来たのですが、それでもゴネられた思い出です。
他の大家さんだったら「他の壁と色合いが変わるから一部屋丸ごと塗り替え分を請求する」って言ってくるだろうに、今回はやっちゃった部分のみの請求しかしてこないんだから、大家さんの気が変わる前に受諾しちゃった方がいいですよ、と事実を伝えてどうにかこうにか納得してもらいましたけど。

単身赴任で喫煙者

イギリスの賃貸物件は99.99%で禁煙です。契約書にしっかりと明記されてます。
戸建てなら庭に出ればOKですが、フラット(マンション)の場合はマンション管理会社の規定を確認しないとバルコニーでの喫煙が禁じられている場合もあるし、バルコニーそのものがない場合もあるので、その際は確実に1階まで下りて建物外に出ないとダメです。
換気扇の下とかでも匂いがつくからバレる、っていうか外に排気するタイプの換気扇じゃなかったら家中に煙を撒き散らして悪化させるだけなので絶対にやめましょうね。
で、私が目撃したのは、50代の男性で単身赴任をされてた方のフラット。
一人暮らしで止める人がいないので喫煙しながら夜中や早朝に日本の本社とやりとりをしていたらしく、家中の壁が数年分のヤニにまみれてしまい、塗り替え費用として£2000(30万円弱くらい)の見積もりとなりました。
何がすごいって、この人はゴネずに敷金では足りなかった分もポーンとお支払いなさったことです。
多分、仕事をしながら喫煙する方が30万円よりも重要だったんでしょうね、この方にとって…色々すごいわぁ。

番外編・アラブの富豪(のお子さん)

1年しか住んでなくて、家政婦さんも雇ってるし家には寝に帰るだけという生活だったらしく物件はものすごくキレイなままだったにもかかわらず、誰に何を吹き込まれたのか知りませんが、自分でペインターさんを雇って家中のペンキを塗り直してから退去された強者もいました。いくら払ったかは知りませんが、物件の広さは上の話と同じくらいだったので値段もそれくらいかな、と。
なお、大家さんはこのことを報告をした際にまったく信じてくれませんで、後日自分で見に行って大喜びしつつも「これって無断でリフォームしたってことだから回復費用請求できるのかな?」なんてどこまでも腹黒いことを言ってきましたが、もともと白い壁を違う色にしたんじゃなくて同じ白で塗っただけなので無理だと思うと言ったら「だよね」とあっさり引き下がってくれました。

↓あら、かわいい↓