英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

大根とゴボウとDさん

先日大根が手に入って、ウハウハでサバ大根とか作ってみたのですが、豚汁も作りたいけどゴボウがなくて、そうなるとちょっと寂しいので今回はお預けです。

そしてゴボウといえば、以前の同僚さんのお話を思い出します。

東欧系のイギリス人女性、Dさんとおっしゃるのですが、同僚とは言っても私の母よりも年上の方で、彼女からしたら私なんか小娘でしたがそれでもとてもフレンドリーにいろんな話をしてくれました。
私がまだゴム段とかして遊んでる頃に関西の方に駐在なさってたという経歴をお持ちで、日本語も上手だし日本食も自分で作っちゃうほどの日本通でもありました。

あるとき、ご主人が出張で日本に行くから何か欲しいものある?と聞かれて、特に必要なものはなかったのですが、一度断っても何度も推してくるのでどこまで日本食に詳しいか確かめようという意地悪心で「どんこが欲しい」と言ったら、2週間後にものすごく肉厚の高級などんこ椎茸を持ってきてくださって、しっかり1800円徴収されました。
また行った時に使うからって、ポンドじゃなくて円で。2000円渡したらちゃんと200円のお釣りをくれたのはさすがDさん。

そんなこんなで、ロンドンで日本食材が安く手に入る穴場なんかもご存知でいろいろ教えてくださったりしてたのですが、あるときキンピラを食べながら「冷凍じゃなくて生のゴボウが食べたい…」とDさんがお昼休みにこぼしてました。

他のローカル社員さんは得体の知れないゴボウと言う名の茶色い物体を見てノーコメントで目をそらしてたので、そこからは日本語で「ゴボウはイギリスでは割と難易度高いんじゃないですか?」と声をかけました。
Dさんはものっすごい笑顔で「そりゃそうよぉ。私の親戚だって、日本で捕虜になって木の根っこ食べさせられた!って言ってたし。でも食べてみたらこんな美味しいものないじゃない?なんでも思い込みだけで決めつけるのは良くないなって、ゴボウを食べて学んだわ。」なんて、昼休みの軽口にはそぐわない深いお話をいただいちゃいました。

↓次回日本に帰ったらまとめ買いしてやる!↓