英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

鶴は1000年

昨日は頭に血が上った勢いで怒りのアップをしてしまったので、お口直しにちょっといいニュース。

こちらのおじいさま、ギネス認定の最長寿さんだそうですが、とても112歳には見えないです。穏やかながらもはにかんだ笑顔がキュートで、まだまだこの先記録を伸ばして欲しいですね。

イギリスでは100歳のお誕生日を迎えた高齢者の方に、女王様からお誕生日カードが届きます。105歳にもカードが届いて、それ以降毎年お誕生日に女王様からお祝いカードが届くので、このおじいさまは9枚目のカードを受け取ったわけですね。

初めてカードの話を聞いたときはごく単純に「あらそれは素敵❤️」なんて思いました。それ以上は気にもせずに、きっとなんかしらのデータから100歳を割り出してるんだと勝手に思ってたんですよ。

ところが、数年前の会社のお昼休みに同僚たちとお弁当を広げておしゃべりしていたのですが、とある同僚女性のおばあちゃんが今度100歳になるという話題が出てきました。

私が何気なく「あ、じゃあ女王からカードが届くんだね」とコメントしたところ、「そうなのよー、締め切りに遅れたら大変だからって今朝お母さんに頼まれて、オンラインで申し込んどいたわ」と、予想外の答えが返ってきました。

ん?申請する必要があるの…?

その場では「そっかー、おめでとう〜」なんて日本人スマイルで流しておいて、昼休みが終わってデスクに戻った際に、隣の席の生き字引的な人にコトの詳細を聞いてみました。

イギリスはいわゆる「戸籍」や「住民票」というのは存在しないので、個人が申請しないと住所どころか生死も不明だから家族が気にかけて申請するものなのよ、ということでした。

言われてみればそうだよな、とすんなり納得ですが、毎年4月に駐在員さんたちのカウンシルタックス(≠住民税)の処理をしているにもかかわらず、住民票がないということをすっかり失念してた自分が恥ずかしいったら。

なお、結婚60周年記念でも女王様からカードをもらうことができるそうで、外国人の私でもそれならもらえそうだから目指してみようかな。いや、その頃にはさすがに「王様」に代替わりしてるとは思いますが…でも、彼女のことだからまだまだ元気にしてるかも…?

↓「おしどり夫婦」と言ったらこの方々でしょ↓