英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

無意味

最近ちらほらネットニュースで見かけるのが「恵方巻って結局意味なくね?」といった論調の記事。
私が日本にいる頃には恵方巻なんて言葉すら知らなかったので、まあ一定の年齢以上の人にはそうなるだろうなぁって思いながら斜め読みしました。

他にも最近ネットで初めて聞いたってのが「一粒万倍日」とかいう言葉もそう。
なんだよ、それ。
どうせまたなんかの商法でしょ?と思ってちょっと検索してみたら、こちらは意外と古くて太陰暦で使ってた言葉らしいですね。
だからなんだよって思ってしまうあたり我ながら可愛げがないですけど。
だって、その日だけなんかしたからうまくいくなんてことないわけで、継続してやってこそなんじゃないのー?
って継続できない私が言ったところで説得力のかけらもないね。

で、話が飛びますが。
節分の本日はうちのエリアはゴミの回収日でした。
うちもゴミ出しして、朝のバタバタがひと段落したところで買い物に出かけたんですよ。
てこてこ歩いて町を目指してたら、ゴミ収集車に先立ってゴミ箱をある程度の数まとめておいて回収しやすくしてる人が作業をしてました。

置いてあったのはグレーのゴミ箱だったのでリサイクルゴミです。
一応グレーのやつにはガラス、金属、プラスティックゴミを入れて、古紙は別の箱に入れて出すようになってるんですが、回収の人は全部まとめて回収車に放り込んでるのであんまり意味がないと常日頃思ってまして。
あとで仕分けしてるんでしょうけど、なーんか納得いかない。
だって、こっちがちゃんと仕分けしてないとまるっと回収を拒否するくせに、回収車の中では全部ひとまとめにしてるわけじゃん?
こっちが指示通りに仕分けしたたまんまで回収して欲しいじゃないか。

そんな恨みがましい気持ちでお兄さんの作業を眺めていたら、いつものようにでかい方のゴミ箱に古紙をぶちまけて、古紙ボックスはぞんざいに道端にポイっと置きました。
それで次の場所に行くのかと思ったら。
生ゴミのボックスを手に取って、それをリサイクルゴミの方にあけてるんですよ…
間違えたのか?とも思ったのですが、1個だけじゃなくて足元に置いてある生ゴミ合計5個全部を。

百歩譲って庭木のゴミの方に生ゴミを入れるならまだわかる。
公式にはどっちも堆肥にするってことになってますからね。
でも生ゴミとプラごみは混ぜちゃダメでしょうよ。

なんの事情があるのかは存じませんが、こっちは日頃から一生懸命分別してるのに清掃局員がそんなことしてるの目撃したら一気にやる気が削がれるじゃん、と、ひたすらモヤモヤする金曜の朝。

↓清掃局にこれを寄贈しようかしら↓

陪審員 3

前回からの続き。

去年の秋、お隣のお兄さんが陪審員で招集されたって言ってたと書きましたが、その時の話をしてくれたので書ける範囲で。
まあ、裁判中のことは言っちゃダメですけど、結審してるからいいかな、と。

お兄さんも前回書いたように、実際には待合室にいる時間の方が長かったらしいんですが、初日にいきなり重めの裁判の説明をされて涙目になったって言ってました。
内容としては、コロナのロックダウン中に起きた事件で、父親が8ヶ月のお子さんを暴行して重傷を負わせたという話らしいです。
その説明があってから12人の陪審員の抽選になりお兄さんは落選したんですけど「落選してほっとしたよ。自分にも似たような年齢の子供がいるからね。話も聞かずに”Guilty!”(有罪)って叫び続けただろうから」ですって。

そもそも裁判に参加することになったら、それだけじゃなくてどうやって暴行したとかの詳細も聞かないといけないわけで、そんなん泣かずにいられないじゃん!って、激しく同意ですよ。
なお、お子さんは長期で入院したものの、現在は回復して母親と暮らしているそうです。
よかった。
裁判の結果は知らないです。

で、その裁判に参加せずその後数日は待合室に通い続け、最終日に選定された裁判ってのが、若い青年が武器の所持で捕まったという事件。
友達の家で仲間たちと飲んでてお酒が足りなくなったから買いに出た際に置いてあった「誰かの」ジャケットを着て外に出たら職質され、ボディチェックでメリケンサック(Knuckle duster)が出てきたけど、上着は自分のものではないのでポッケの中身も知らなかったと主張しててそこが争点だったらしいです。

弁護側、検察側がそれぞれの主張をして、その後陪審員が会議室で有罪か無罪を話し合うらしいんですけど、有罪を裏付けられるほどの説得力がなくて無罪になったそうですが、メリケンサックの所持で刑事罰になる可能性があるんだということの方に軽く衝撃。
それで誰かを傷つけたらダメですけど、持ってるだけでもダメなのか。
そもそもどこに売ってるんだ?と。
で、日本ではどうなんだと調べてみたら、銃刀法にはひっかからないけど軽犯罪法違反になる可能性があるらしいです。
催涙スプレーとかと同じ感じなのかな?

ひとつお利口になれましたが、そんなもん持って歩く予定もないのであんまり生活の役には立たなそうですね。

↓刃渡5cmが目安らしいですが、これだとどうなんだろう?↓

陪審員 2

何やら、京アニ事件の裁判とSK-Ⅱの売上激減のニュースがBBCのWeb版でも報じられててちょっとびっくりしてるしゃーくちゃんです。
前者はまあ、判決が判決だからイギリスで騒ぐのは理解できますが、後者ってイギリスでもそんなに認知度があったっけ?と。
一時期シュウウエムラとかDHCとかが頑張ってた記憶はありますが。

知名度よりも、売り上げが激減してしまった背景の方がイギリス的に興味深かったのかもしれないですけどね。
これを機にイギリスでももうちょっとお手頃に買えるようにしてくれないかな、各メーカーさん…無理だろうけど…

裁判といえば、下の子の学校からメールが来まして「担任のXX先生が陪審員で招集されたので来週の授業は◯先生と△先生が交代で受け持ちます」って言われました。
教師たりとて陪審員の招集からは逃れられないんだなぁ、と。
そんな感想をお迎え時間に割とよく話をするママさんに言ったら、彼女は「実は私も去年の6月に招集されて、でも6月は仕事のピークだから暇なこの時期に延期してもらって先週裁判所に行ってきたのよ〜」ですって。

ママさんはウェディング関連のお仕事をされてるので、そりゃ当然6月なんて無理に決まってますもんね。
ってことは、学校の先生も「そこは授業があって無理なので夏休み期間中にしてくれ」って言う事もできるはずですが、授業よりも自分の長期休暇をキープしておきたいって事なのかしら?と邪推。
まあそうだとしても、そこは労働者の権利なんだけどさ。
いつも「大人の権利」は優先されるけど「子供の学ぶ権利」が一歩後ろになってる気がしてて、でもそんなこと公共の場で言えないからここで愚痴っておきます。

なお、ママさんの招集は、朝イチで裁判所に行って待合室でひたすら待たされて1日が終わる、というのを1週間続けて、結局陪審員として席に座ることがなかったそうです。
待合室に50人くらいいる人からまず20人くらい別室に呼ばれて、裁判の内容をざっと説明され、その20人からさらに12人がランダムに選ばれる形らしいんですが、彼女は奇跡的にも全部の抽選にはずれたって言ってました。
それはそれですごい確率。
せっかく時間作って行ったんだからせめてどれかには参加したかったのに、だそうで。

あ、それで思い出した話を次回。

↓今猛烈に悩んでる商品。ジャガイモでやっても美味しそうだな、と…↓

例えかた

ご無沙汰をしております、しゃーくちゃんです。
結構強烈な冬将軍が張り切ってイギリスを覆い尽くしていたので、寒すぎて半ば冬眠状態で何にもやる気が起きず、したがってここに書けるような出来事もなく淡々と日々を過ごしておりました。
庭にほったらかしにしてるバケツにガッチガチの氷が張って涙目ですよ。

そしたら今度は何やら南の方から嵐がやってきて、朝起きたらうちの庭のフェンスが3枚ほど薙ぎ倒されてるし。
物理的な事件は必要ないんだけどなぁ…😢
朝イチでフェンス屋さんに修理の依頼をしたら、直近で空いてるのが2週間後だって言われちゃいました。
風が吹いたら儲かるのは桶屋じゃなくてフェンス屋さんですね。

南といえば。

義弟くん一家は南半球にお住まいなんですが、現在北海道でスキーホリデーを満喫しているとオットに連絡が入りました。
私らが日本にいる時は一度も来てくれなかったくせに、なんかで一度北海道に行ったらやたら気に入っちゃったらしくてリピーターになってます。
って言うか、私自身は一度も北海道に行ったことがないので羨ましい限りですよ。
私が到達した北限は青森の恐山。

それはともかく。
今回は子供たちも連れてってるそうで、「ホリデーの後半は本州の方に遊びに行こうと思ってるんだけど京都と大阪どっちがいいかな?」って聞いてきたそうな。
知らんがな。
何がしたいのか、どんなものを食べたいのか、どれだけ時間があるのかとかで色々違うじゃないですか。

わんぱく小僧どもがいるんだったらユニバーサルスタジオでも行けば?とオットに言ってみたら「いや、そんなん自分で調べてるだろうから”大阪はマンチェスター、京都はヨークだと思え”って答えておいた」だそうな。
それでめっちゃ納得したらしいし。

って言うかそれを聞いて私も「あー確かにー」とか思っちゃったし。
大阪がマンチェスターってのはごちゃごちゃ感がなんかそんな感じで、京都がヨークってのは歴史的なものもそうですけど、なんか「いけず」な感じもそうだよなぁ、と。

まあ、京都市内で弓矢を持ってる滋賀県民を殺しても罪にはならない、なんて法律はないけどね。
ヨークには「イングランド人はヨーク城壁の内側で弓矢を持ってるスコットランド人を殺してもよい」なんて物騒な法律がありましたから。
2013年にこの法律は破棄されたらしいですが、つい最近の2013年まで有効だったってことのほうが問題ですよねぇ。
くわばらくわばら。

ロビンフッドごっこも命がけ↓

冬のNHS

下の子の学校で、久しぶりに香港人ママさんをお見かけしました。
年が明けてからずっとパパさんが送迎なさってたのでほぼ1ヶ月ぶり。
年末は親戚の方がご結婚されるってことで一時期帰国してたそうで、その時の写真を見せてくれました。
中華系のみなさんはお祝い事は豪華ですねぇ。
めっちゃいい笑顔のお子さんの写真も出てきたのですが、前歯が抜けてて微笑ましい。
そしたら「あ!そうだ!会えたら聞こうと思ってたんだけど!」と急に真剣な顔のママさん。

乳歯が抜け切る前に永久歯が顔を出してて、ぐらついてる乳歯を抜こうと思ったけどお子さんが怖がって糸を引っ掛けられないし、自分も怖くて完遂する自信がないんだけど、こんな経験したことある?どうしたらいい?だって。
うちの上の子、永久歯が斜めに生えてしばらくしてから乳歯が抜けて、うっかりさんな永久歯はいつの間にかあるべきところに移動してたという経験があったのでそのことを話し、無理に抜いて神経に傷がついたらそっちの方が良くないと思うよ、と告げてみました。

「私の夫も自然に任せた方がいいって言うけど見た目がなんか怖いし、すぐに歯医者さんに行こうと思ったけど一番早い予約が4月って言われて気が気じゃなくて」ってまだ不安そうなママさん。
UK全土でNHS歯科医の予約が取りづらい状況が続いてますが、3ヶ月待ちってちょっと異常…
でもそれなら予約前にはもう乳歯も取れてるだろうから検査だけして貰えばいいんだし、痛みを訴えてないんだったら心配しなくて大丈夫だよ、と言ってみたらようやく納得してくれました。

実は、歯医者さんの予約も現在時間がかかるんですけど、うちの上の子の特注インソールがかなりくたびれてきてて新しいのを作るべく、まずは整形外科の予約を取ろうと先週GPに電話したんですよ、私。
8:30受付開始のところモタモタしてて2分ほど遅れたら、自動音声で「オペレーターに繋ぐまで50人待ちです」なんて言われちゃってそのままガチャ切りしました。
朝はその日の予約を取りたい人たちで混雑するもんなんですが、たった2分で50人かぁ…

で、昼前に再度チャレンジしてみたら3人待ちだったのでそのまま待ってオペレーターと話をし「整形外科に紹介状を書くことになると思いますが、まずはドクターと話をしてからかけ直しますね」と言われてもう1週間経つのになんの音沙汰もなく。

また例の「問い合わせから18週間以内に回答」ってヤツが立ちはだかってるんでしょうね。
歯医者も医者もNHSだと捕まえるのにまず体力が必要、というお話でした。
私立ならすぐだけどバカ高いからね…

↓こんなんありましたって教えない方がいいよね…↓

ジェネレーション

上の子が帰宅した直後「ドッジボールの選抜テストを受けてきた」と事後報告してくれました。
なんか、学校でチームがあるらしくてそれの選手選抜テストだったそうな。

21世紀のイギリスでドッジボールかぁ。
マミーの小学校時代もドッジボールが人気だったんだよ、ドッジ弾平ってマンガがあったくらいだからね、と、意味もなく我がことのように自慢げに教えたら「え?スポーツがマンガになれるの?」と聞かれてしまいました。
なれるんだけど、それは自分で好きなものを見つけてくれたまえ。
面白いやつはとことん面白いんだよ。ふふふ。

選ばれたら練習試合だなんだで駆り出されるんだろうと思うとちょっとめんどくさいとか思っちゃうあたりがダメ母ですが、自分で行動を起こせる子なのは喜ばしいことで。
ドッジボールなら冬は室内だろうし、それなら見学も耐えられるかな。
選抜テストをするほど人気ってのもびっくりですけどね。

そんな会話の後、おやつを食べて宿題をし、ゲームを始めた上の子。
ビッグフットになって人間に見つからないように生活をするというゲームなんですが、公衆電話を使ってどっかに連絡をするというタスクに四苦八苦してました。

「この番号に電話しろって言われたけど、番号間違ってないのに何も起こらないじゃん!」ってプリプリしてたので「公衆電話ってのはね、まず受話器を持って、次にコインを入れてそれで番号を入力するって順番があるんだよ」と教えたらそれを見ていたオットが「そんなんこのご時世に覚える必要ある?今時公衆電話はどんどん減ってるし」と横槍を入れてきました。

あるでしょうよ。
緊急事態の時に使えなかったら困るでしょ?と答えたら「救急や警察は無料だから!」と吐き捨てながら立ち去りやがりました。
「Emergency」ってそれだけじゃなくて携帯の充電ができない環境だとか、電波が入らない、なんなら携帯が水没しちゃったとかそういうこともあるからね?
知らないよりも知ってるほうがお得だからね?

上の子にそう伝えようと思ったら「でも古い機械を使うこともあるかもしれないし、知ってるほうがかっこいいじゃん!」と言ってくれました。
なんか、オットよりも大人な態度でお母ちゃん嬉しいけど、古い機械ってなんだよ、古い機械って…

↓古い機械↓

おばけ屋敷?

私が下の子を連れてお誕生日パーティで雑用係になっていた頃、上の子はオットと一緒にお留守番をしておりました。
最近よく二人でNetflixとかアマプラでいろんな番組を見ているのでその日も同じようにテレビの前に座ってなんか見てるんだろうと思ってました。

家を空けていたのが2時間。
戻ってみると案の定二人してAppleTVのモナークを見てるし。
ゴジラが主役のはずなのにいきなり「お父さんが実は家庭をふたつ持ってた」ってとんでもない導入でびっくらこいたんですが、上の子はただの「謎」として受け取ってくれてよかったわ。

んで、夕飯作って子供達のお風呂して、あれこれしてた夜の8時ちょいくらいに玄関のポストがガタンと音を立てました。

週末の夜にポスティングですか?ご苦労様です。
でもゴミになるからいらないんだよねぇ、なんて思いつつ回収に行ったら、予想に反してAmazonのA4サイズ封筒でした。
またオットがなんか買いやがったと思ったら、上の子が自室から勢いよく飛び出てきて「それ私の!」と言うが早いか封筒をひったくって開封
出てきたのはコレ。

なんかね、ゴースト・ディテクター、つまり幽霊探知器なんですって…
その日はもう寝る時間だったので「明日探しなさい」ってことで没収しました。

明けて翌日。
朝からこの探知機を持って家中をうろつき回る子供たちを横目に洗濯とかしてたら
「マミー!ここにゴーストがいるよ!!」
「マミーーーーー!ここにもいる!来て!」
「マーーミーーーィぃぃ!」
探知機が反応するたびに毎回呼び出されてはその場所を教えてくれるわけですよ。

でもさ。
その反応してる場所ってさ。
どこもかしこも電子機器のご近所じゃね?

最初に発見したのはオットの仕事用のパソコンやら携帯の充電器やらが置いてある棚の近く。
次に見つけたのは稼働してる除湿機の隣。
Wi-Fiルーターの横とか、Alexaの置いてあるテーブルの近く、テレビの目の前などなど。

これって、サンタさんと同列で極秘扱いにした方がいいのか、さっさとタネ明かしした方が怖くなくていいのか、どうなんでしょうね?
幸い「怖くて一人で寝られない!」と言い出すこともないまま今に至ってるのでまだなんの対応もとってないですけど、早いうちのほうがいいのかな…
ま、箱にガッツリこれがどんな機械なのかって説明が書かれてるからいいか。うん。

↓おもちゃとしては面白いのか?↓