英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

検閲ってホントにあるのね

間もなく上の子の誕生日なので、届く郵便物すべてに子供検閲が先月からかかってます。

プレゼントだって知られるのはいいんだけど、流石に包装紙を開けさせるわけにも行かないのでなるべく目に触れないようにするのはちょっとめんどくさいです。

子供検閲はまあ微笑ましいわけですが、10年ほど前に本物の検閲を体験してびっくりするやら面白いやらだったことがありました。

アラブの春があっちこっちでニュースになっていた頃、当時チュニジアにいた知人から手紙が届きました。

普通にポストに入っていたんですが、明らかに開封されていてテキトーにセロテープで留め直してある封筒。

しかも封筒も便箋もイジくられてくたびれた感がアリアリで。

おっかなびっくり開けてみると、内容はごく普通に知人家族の近況が書かれていて、当たり前ですがなんの変哲も無い私信ですよ。

で、最後に知人がサインと日付を入れていたのですが、受け取った日から半年も前のものでこれまたびっくりです。

つまり、当時いろんなことが起きていたチュニジアからの手紙というのがまず疑われ、さらに開けてみたら英語でもアラブ語でもフランス語でもない日本語の手紙が入っていて、暗号なんじゃないかとさらに疑惑が強まった、ってことなんでしょうかね。

パッと読んで問題なしとはされずに、MI6あたりの暗号解読班がそれはもう真剣に矯めつ眇めつしてたわけですよ。

めっちゃファンシーな便箋を。

しかも下手したら私が知らないところでウチの近辺を探ったり、友達とのバカ話の電話を傍受してたり、ゆるみきったアホな姿を写真に撮られたりしてた可能性だってあるわけですよ。

そのあまりの緊張感のなさが疑いを晴らしたかもしれないのですが、せめて「疑ってごめんね」のメモくらい入れといて欲しかったと思うのは甘いですかねぇ?

それとも今も疑われたままなのかしら?

↓こんな感じのレターセットを検閲されました↓