8年近くも日本にいたくせに、オットは日本語がカタコトどころか単語のみしかできません。
英会話学校で生徒さんには日本語禁止ですし、スタッフさんたちはみんな英語を話すので日本語ができなくても不便があまりなかったようです。
生徒さんたちが飲みに連れて行ってくれれば彼らが率先して助けてくれますし、先生たちと行けば日本語ができる人がいたので、どうしても日本語が必要なときにはどうにかなるというかなり恵まれた環境で過ごしていました。
なぜか悪口だけは日本語でも敏感に感じ取るってのは外国人あるあるですが。
ある日、生徒さんの一人のお誕生日なのでみんなで飲みに行こうということになりました。
お誕生日の生徒さんは、いつもみんなで近所の居酒屋なのでたまには違うところに行こうと提案してきて、先生の一人が「六本木に行こう!」と言い出しそのようになりました。
折しもラグビーのワールドカップ期間だったので、観戦がてらスポーツバーに行きたかったようです。
男性4人、女性が私も含めて4人といった構成でした。
男性陣はワイワイやりながらもテレビの前あたりのテーブルに陣取って試合を見ています。
女性陣は最初のうちは試合を見ていたものの、なんとなくルールもよくわかんないし、結局テレビから少し離れて話を始めました。
私も女性陣に混じっておしゃべりに興じておりました。
イギリス人は「ラウンド」と言って、誰かがみんなの飲み物を買ったら、次は別の人が買いに行く、みたいな飲み方をします。
私の飲み物がちょうど終わりかけてたので、何がいいか女性陣に聞き、男性陣の飲み物も聞きに行ったちょうどその時、まったく知らない日本人女性がスッと男性陣のテーブルに寄ってきたと思ったらオットの膝にしなだれかかるように座りました。
なんじゃコラ!と思ったその時、オットが一言「Oh!キモチワルイデス…」と日本語で呟きました。
その一言に憤慨して暴言を吐きつつ自ら退場する謎の女性。
爆笑する男性陣と、ちょっと離れてて聞こえていなかったのでオロオロする女性陣。
でも私はちょっとスカッとしました。
あれ?私、ノロけてる?
現在日本がラグビーで快進撃を繰り広げてると聞いて思い出したお話です。
↓気になる…↓