英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

NHSとは大体いつも戦ってる

「イギリスは医療がタダ」と言うのは日本でも知られていると思いますが、タダほど高いものはないと言うか、めんどくさいことってないとつくづく思います。

下の子のインフルエンザの予防接種のお知らせが届いたので、指示通り28日以降で予約を取るべくGP(General Practiceホームドクターみたいなところ)に電話を入れたのが3週間前の話です。

ところがGPは28日にワクチンが届いてから予約受付を開始すると言われてしましました。

それなら仕方ないとその日は諦めて、いざ28日。

うっすら予想はしてましたが、ワクチンが届いてないという回答でした。

明日には届くからまた明日電話して、と言われ、三度目の正直で予約できるならいいかと電話を切りました。

そして29日の朝。「え?ワクチンは届いてないわよ?だから予約受付もまだしてないの」と。

30日の今朝も同じことを言われ、いまだに予約は取れていない状況です。

そもそもNHSは組織が大きすぎて、苦情ひとつとってもどこに言えばいいのか、そして正しい場所に届いているのかすらわからないんですよね。

もちろん現場の一人一人は自分の職務をこなしているんですが。

実は私には持病があり定期検診をしないといけない身なのですが、ある時の検診予約日にわざわざ有給を取って行ったのに、勝手にキャンセルされていたことがありました。

その日は投薬の再考をする予定だった日で、その結果如何で投薬(注射)の予約を取ったりなんだりしないといけないはずだったのに、と言う怒りがひとつ。

そして、会社の規定で本来なら有給を取る必要がないのに、半日は拘束されることがわかっていたので貴重な有給を使ったにもかかわらず、病院についてから「キャンセルした」とか言われた怒りがもうひとつ。

百歩譲って、担当医が緊急事態に対応しているとか言うなら仕方ないと思えるんですが、明かされた理由は「休暇中だから」ですよ…

「担当医」と言っても、一人のお医者さんだけじゃなくてチームで対応しているわけで、休暇だったら半年以上前から予約が入ってた私をチームの他の人に回すとか、最悪、休暇を取得した時点でキャンセルの連絡くらい入れられただろう、と受付の人に言ってみるも「先週手紙を出した記録はある」とか見当違いな回答が来ました。

その手紙が届いていないから今ここでぶーたれてるわけで、何時間でも待ってやるから今日中に医者に合わせろ、と、こちらも強気のまま押してみました。

すると何やら奥でゴニョゴニョと話し合いを始め、チェックインしたから横の椅子で座って待つよう指示されました。

待合室っぽくなっているそこには他の患者さんたちが数名待っていたのですが、初老の女性から「あなた偉いわ、この国では病人こそ戦わないとダメなのよ」と悲しいお褒めの言葉をいただきました。

その後3時間ほど待って医者に会えて投薬は続行ということで合意し、プンスカしたまま帰宅すると、3日前の日付が書いてあるNHSからの手紙が届いていました。それも2nd classの切手で。

1st classはいわゆる速達で、同じ市内なら間違いなく翌日に届きます。

が、2nd classだと例え同じ市内でも2日はかかるんですよ。

つまり「手紙を出した」って言っても「出したという体裁」のためだけで、私に急いで知らせる気なんてさらさらなかった、というコトです。

その手紙のコピーを添えて苦情の手紙を出したのですが、それについての回答は10年以上経ってもまだ届いていません。

多分どっかで「めんどくさいから」と揉み消されてます。

↓リラックス&デトックス