英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

帰ってきたヨッパライ

昨夜遅く、大変ご機嫌さんな集団が音程をガッツリ外しながら合唱しつつ、我が家の前を通過して行きました。

平日の夜だってのに剛気なもんですが、ケンカしてるわけじゃなし、家の前に居座られたわけでもないので怒ったりしませんけど、たまに一人で夜道を歩いていると酔っ払いさんに絡まれることがあったなぁ、なんて思い出が蘇りました。

ケンカを売られるとか悪い方の「絡まれる」じゃなくて、どの人もご機嫌さんな酔っ払いだったのでなかなか味わい深かったです。

数年前の夏ですが、ロンドンまで出てお仕事をして、これまた直帰だったので友人とパブで落ち合ってご飯を食べておしゃべりしていたらすっかり遅くなってしまったことがありました。

イギリスの夏は日が長いからついつい遅くなっちゃうよね、なんていいながら解散し、彼女は地下鉄、私は電車に乗って帰宅しました。

遅いと言っても11時くらいですが、電車の乗客はわりと遠くにお住まいだったりするので乗車率としては9割くらいでした。

とりあえず空いている座席があったので座り、JP Booksさんで仕入れた本でも読もうかとカバンを漁っていると、前の座席に座っている白人ラスタマンなおっちゃんが、車窓を眺める子供のように体ごと振り返って背もたれの上から私のことを凝視しているのに気がつきました。

席が空いてた理由はコレか!と思い、顔を上げずにそのまま無視して本に目をやるとおっちゃんが話しかけてきました。

「オネェちゃん、それ、その本。どこの言葉だ?いや、待て待て待て、オレが当てるから!ん〜…わかった!タイだろ!オネェちゃんタイ人だろ!タイのどこ出身なの?ん?」

とりあえず害意はないようですが、下手に「いや、日本人だし」なんて否定しちゃったら激昂するかもしれないので、ひとまずネタに乗っかって「バンコク 」と答えてみました。

すると今度は名前を聞いてきました…タイ人の名前、よく知らない…

とっさに「サティラット」と答えたら、「俺の友達の嫁さんと同じ名前じゃん!」と大喜びされてしまい、どんどん深みにハマってしまいました…

「俺の友達ね、タイで結婚してあっちで宿やってるんだけどね、見事にイギリス人しか来なくて、タイなのにプレミアリーグ見て飲んだくれて、今の俺がやってることと変わらないの!意味ねぇって、なぁ!」みたいな感じで一人で大笑いしたと思ったら、くるっと方向転換してそのままイビキをかきはじめました。

開放されてほっとしたのと、ここまで豪快な酔っ払いは久しぶりだったので降りる駅に着くまで一人でニヤついてしまいました。

ちなみにサティラットさんは、私とは正反対の華奢で小柄なタイ人同僚女性の名前です。

勝手に名前を騙ってすみませんでした。

↓コレ1本でタイの味!↓