英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

でも、デモ

下の子の今期の宿題のひとつが「ロンドンについて調べてプレゼンをする」というもの。
ってことで、本人にどんなことを調べたいか聞いてみたら、ちょっと前に学校でもやったらしい「Gunpowder Plot」について調べたい!だそうで。
Gunpowder Plotってのは、国会を爆破して国王を暗殺しようとしてポシャった記念に毎年11月5日に花火を打ち上げる例のアレ関連の事件の名前です。
この会話を聞いていたオットが「じゃあ早速週末にロンドンに行って国会前で写真を撮って、パワポでなんか書こうかね」と言い出したので電車に乗ってお出かけしてきました。

が。

結論から言うとウェストミンスターには行きませんでした。
なぜかというと…ほら、デモがね…
中東で今起こっている問題についてのデモ行進がここんところ毎週末行われていることを失念しておりまして、電車がやけに混んでるなぁ、と見渡してみたらプラカードを持ってる人がいて、それで急遽取りやめちゃいました。
デモの内容がどうとか言うわけではないのですが、子供を連れて行く環境ではないですからね。

以前勤めてた会社の同僚女性の談で、今からざっと20年前、アメリカがイラクに侵攻してイギリスも派兵して大規模な戦争になったじゃないですか。なったんですよ。
その当時も反戦派の人たちが議事堂に集まってデモを繰り広げていたそうで、彼女も「自分の息子を戦争に出すなんて考えられない!声をあげなきゃダメだ!」って思い至ってデモに参加したそうです。

あくまで平和を訴えるデモだという前情報だったので、幼児の長男の手を引いてベビーカーに次男を乗せて平和的に行進をするつもりで議事堂前に行ったら、もちろん大多数が平和望んで平和的に解決したい人たちだったんですけど、一部に感情の方が先に出ちゃってる人たちもいたらしく、長男が疲れてぐずったら怒鳴りつけられ、次男の乗ってるベビーカーは足元を見てない人たちに足蹴にされ…
「私はこの子達のために声を上げるつもりだったけど、今のこの状況がこの子達のためになっていないじゃないか。私は何をしてるんだ?」と思い至り、早々に退散してそれ以降支持していてもデモには一切参加しないことにしたそうです。

そんな話を聞いていたもんですから、下の子には「なんかフリー素材でいい具合に作ろうね」と言い聞かせて、本屋さんで絵本を買って、さらにジャパンセンターでポッキーを買って誤魔化しておきました。
危に近寄らずって言うじゃん?ねぇ?

Netflixでやってたから一気見しちゃいました。イラク戦争が舞台背景。↓