英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

母、姑息にネガキャン

総選挙で見に行けるかどうか危ぶまれた上の子の学芸会に無事行ってまいりました。

テーマは毎年Nativity (キリスト生誕)についてと決まっていて、おおむね聖書のお話に沿った内容になってます。

去年は受胎告知にあたって天使たちがドタバタするストーリーで、今年はマリアが馬小屋で出産し、三賢者が訪れてくるところまでのストーリーでしたが、登場人物の数と全校生徒数が合わないので、低学年の子はほぼ全員馬小屋でガヤガヤしている動物さんたちでした。

先生たちも台本選びから配役までいろいろ考えないといけないでしょうから大変だろうなぁ、配役にはやっぱり親からの圧力なんてあるのかしらー?なんて思いながら、セリフは棒読みで無表情だけど、その分一生懸命さがかわいらしい役者さんたちを眺めてニヤニヤしてきました。

校長先生の最後の挨拶がとにかく大袈裟で、子供たちのほめどころを見つけるテクニックと言葉選びにも感嘆していたのですが、それをオットに言ったら「校長先生のスピーチ集なんてネットですぐ見つかるよ」と現実を突きつけられてしょんぼりです。

実はこの学芸会なんですが、上の子が小学校に上がって以来だいぶキリスト教の影響を受けてきていて、イエス様がどうたらとか神様がなんたら、なんて話をし始めて平静を装いつつもちょっと眉をしかめています。

いや、キリスト教が嫌いとかじゃなくて、私自身が特に宗教を信仰していないので、特定の何かを子供に刷り込まれているような不安感?のような感じなんですけどね。

以前上の子をお風呂に入れている際に「Mummy, I want to have a faith(お母さん、私、信仰が欲しい)」って言われたのがじわじわ効いてきています。

その時は「大人になったら選べるよ」とだけ言いましたが、なんとかしないとキリスト教色に染められちゃうと焦った私はネガキャンに走って、旧約聖書のハゲをからかわれて子供を呪って大量虐殺した僧侶の話とか、キリストがお腹が空いてるのに実をつけてないイチジクの木を呪った話とか、学校じゃ絶対教えていないだろうネタを披露したら逆にウケてしまいました。

話は逸れますが、オットはこの2つの話について「え?聖書にそんな話あったっけ?知らないなぁ。」というレベルのキリスト教徒です。

少年時代のオットは義弟君とともに、義母によって強制的に教会の合唱団に入れられたそうですが、脱走したりサボりまくったりして自主的にフェードアウトしたという小僧どもだったので当然聖書を真面目に読んでいるわけもなく。

とりあえず子供たちには「いろんなお話が載っている短編集」くらいの感覚で聖書に接してもらいたいと思ってますが、クラスにいるイスラムの子たちはどうしてるんだろうという疑問は残ってます。

普通に学芸会に参加してたし、親から学校に何かリクエストが出ているわけでもなさそうだけど、気軽に聞けるような内容でもないので探りを入れるのに二の足を踏んでいます。

来年度学校が上がればNativityではなくて童話や寓話の劇になるそうなので、そこでまた情報が上書きされて宗教色が薄まればそれでいいんですけどね。

↓聖書ネタならこちらがオススメですね。すごく面白くて連続で見過ぎて寝不足気味になりました。内容がアメリカの熱心なキリスト教徒には受け入れられず、なぜかNetflix社に抗議の手紙が届いたという間抜けな事件もありましたね。↓