英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

春よ、こい。2

気がついたらもうすぐChinese New Year(旧正月)ですね。

結婚前にオットと年末に香港に行って年明けに帰るって旅行をしたんですが、カレンダー上のお正月はびっくりするくらい普通の日で、Cause Way Bayで100人くらいの若者がカウントダウンもどきをして「ゼロ!」と叫んだ後で何も起きずに三々五々散って行ったのを目撃したくらいで、中華圏の西暦への冷淡さを実感しました。

その後イギリスに来てから2年目くらいだったか、友人3人と旧正月の時期にチャイナタウンに行きました。

いつも人でごった返している場所ですが、この日はさらに人が多くて歩くのにも一苦労し、何とか人の流れの少ない路地に逃げ込んだんですが、ふと友人Aのカバンを見てみると締まっていたはずのジッパーがパックリ開いています。

ちょっとー、お財布とか大丈夫〜?なんて他の子がAに冗談まじりに言い、Aも大丈夫だよ〜なんて言いながら一応確認。

…見事にお財布がなくなってました。

でもね!Aはずっと私の1m前くらいを歩いてて、Aのカバンに誰かの手が伸びているところなんてこれっぽっちも見てないんですよ?

Aは急いでクレジットカードとデビットカードを停止し、現金はそれほど持っていなかったので被害は最小限でしたが、真後ろにいた私がなんだか罪悪感に苛まれてしまいました…

その翌年の旧正月は中国人同僚のおうちにお呼ばれされて、成り行きでひたすら餃子を作るという作業に参加し、作っている他の中国人女性たちは楽しそうにお喋りしてるんですが、中国語なので何を言っているのがさっぱり理解できず、黙々と包んで、茹でて、食べて帰っただけでした。でも厚めの皮がもちもちで餃子はかなりおいしかったです。「包むのはいいけど皮を伸ばすのはアンタ下手くそ」とおばあちゃんにズバリ言われたのにはしょんぼりです。

さらにその数年後、子供が生まれて保育園に行くようになったのですが、お迎えの際に先生から「ぜひ子供たちにChinese New Yearの伝統行事とか遊びのことを教えてくれないか?」と声をかけられ、日本は旧正月を祝う習慣がないんですよと答えたら「だって同じ文化圏なんじゃないの?」と小首を傾げながらトンチンカンな感想をいただきました。

お隣の国だからってイギリスではカタツムリは食べないでしょうが!と心の中で強めにツッコみましたが、日本に大して興味のないイギリス人が持ってる日本の知識なんて所詮その程度ですからね。どうせなら近い時期の行事ってことで節分のことでも教えればよかったかしら?

春節」という言葉を見て頭を駆け巡った思い出たちです。

↓日本に帰るたびに食品サンプルのマグネットを買って冷蔵庫につけてます↓