日曜日はイギリス全土で嵐のCiara(キアラ)さんが吹き荒れておりました。イギリスは嵐に名前をつけるんですよ。平等に男女名を入れ違いで。
こうなると公共交通機関は軒並み遅れたりキャンセルになったりするんですが、日曜だったので朝のニュースではそこまで大騒ぎにはなってなかったのがせめてもの救いでしょうか?月曜の今朝は大騒ぎですけど。
いつぞやの大雪の時は「Wrong kind of snow(予想外の雪質:意訳)」のためにユーロスターがキャンセルになって大騒ぎでしたからね。その時はどうやらイギリスでは滅多にお目にかかれないほど上質のパウダースノーだったらしくて、どうにも除去できなかったらしいです。
それを元ネタに、広島と長崎で2回被爆してしまった男性のお話を面白おかしく「Wrong kind of bomb」って揶揄して抗議を受けたBBCの番組もあったなぁ、なんてしみじみ思い出されます。
昼過ぎに家のほうに用事があって車に乗り込んだところ、田舎道の途中でちょっとした渋滞。倒木をどかせる作業をしてて一時的に交通規制されていただけで無事に通れたのですが、帰りに同じ道を通ったら倒木は除去されたわけではなく、所有者の土地に押し込められてただけでした。
この大雑把さがなんともイギリスだよね、とオットに言ったら「だって他にどうすんの?」と予想外の回答がきました。人の所有物を勝手に処理できないでしょ、しかも税金で、ということらしいです。
んで、今朝オットを駅に、子供たちをそれぞれ学校に送りに行く際に、いつもの道が倒木で通行止めになってました。かなり背の高い松の木が倒れているのがチラッと見えましたが、それによる被害がどれくらいなのかはわかりませんでした。
家のほうに行ったら大工さんがもう作業を始めてて、世間話として今見てきたことを伝えたら、彼のご友人も昨日の夜止めてあった車の横の木が倒れて車に直撃しちゃったそうです。
すぐさま保険会社に連絡を入れたところ「That is an act of God, nothing we can do about it.(神のみ技〈つまり天災〉なので保険は適用されない:意訳)」と言われちゃったそうです。小洒落た言い回しでも財布の紐は緩まないということだそうで。
火災保険でも全焼と半焼だと下りる保険金が全く違うから、親切な消防士さんは家を破壊してくれるという話は聞いたことがありましたが、それこそ倒木だって事故だと思ってたのにそれだけじゃ保険は下りず、「周囲の安全確保のため」無理やり壊れた車を移動させて「うっかり」標識なりにぶつかって初めて事故扱いになるそうです。
んな無茶な!
↓神のみ技ならコレが有効なのかしら?↓