昨日の続きですが、Imperial War Museumの滑走路脇を歩きながら移動をしていましたら、ベンチに座ったまま外に展示されている飛行機の撮影をしようとしていた老夫婦がいました。
上の子が気が付かずに歩いていてそのままフレームインしそうだったので、手を繋いで止めたところ、カメラを構えていたおじいちゃんがこちらに気がついて「いいんだよ。僕はRon Galellaじゃないからね。あっはっはっ」とおっしゃって通してくださいました。
正直何を言っているのかわからなかったのですが、お付き合いで笑って「That’s relief!(そりゃ安心だわ!)」なんて相手に合わせた適当なコメントを言って失礼したのですが、上の子が真剣な眼差しで「Who is Ron Galella?(ロン・ガレラって誰?)」と聞いてきました。
実は知らないと答えたら「Then why did you lough?(じゃあなんで笑ったの?)」とさらにツッコミが入ってしまい、正直に「Be cause it’s more polite to do so(だってその方が礼にかなってるからね)」と言うと、納得はしていないようでしたがそれ以上はツッコまれませんでした。
気になったので家に帰ってから一応ググってみたら、ロン・ガレラさんは1970年代あたりから活躍された写真家さんで、いわゆるパパラッチの先駆けみたいな方だったようです。調べてみてようやくおじいちゃんのジョークが理解できました。
イギリス人、主にお年寄りはたまにこういう「自分が知ってるから相手も知ってるだろう」というレベルのジョークをかましてくるので困ります。
まだ働いていた頃、勤続年数がほぼ会社の現地法人設立と同じくらいという人と話してて、同じような感じで元ネタがイマイチわからないジョークを言われてお付き合いで笑っていたら「しゃーくちゃんは、ホントは知らないくせに悟られないように笑うのがうまいわね」と微妙なお褒めの言葉をいただいたことがあります。
駐在員の大半は「いかにもごまかしで笑ってる」だけで、言われたジョークについてコメントをしないからね、ということでした。意味がわかんなくても適当に当たり障りのないコメントを瞬時に言えると「こなれてる感」が出せるようです。
まあ、そんなことばっかりやってたから私に対する評価は良くも悪くも「日本人なのにテキトーなヤツ」という認識が広まっちゃったんですけどね。そしてそれは事実なので反論できないという…
↓すっごい楽しそう…↓