英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

お手軽善行気分

イギリスのスーパーの駐車場って、街中にあったり駅に近かったりすると有料のところが結構ありまして。私の普段使っているスーパー(Sainsbury's)もハイストリートの近くなので30分は無料、1時間£1で最長2時間までというルール。
前払いでチケットを買って、半券をダッシュボードに提示しておき、もう半分の方にはバーコードがついていて、スーパーで買い物をしたらそのチケットで駐車料金分は差し引かれるので実質無料ではありますが、チケットを提示していないのがバレたら罰金の請求書がおうちに届くシステムになってます。

でもロックダウンになった瞬間に、入店待ちの時間もあるしまとめ買いをするので大多数のお客さんは車で来店するということで無料になってました。
実際入店できるまで40〜50分かかってレジ待ちに20分かかったなんてこともありましたし、これだけで1時間で、正直自分がどれだけ車を停めておくかの予想はなかなかつきませんでしたから無料にしてくれてたのはホント助かりました。

ところが今日お買い物に行ったら、世間が自粛緩和になってきたということで駐車チケットシステムが復活してしまってました…

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駐車料金が復活したところで入店人数の規制はまだ残っているので、念のため最長の2時間分のチケットを買って提示してからお買い物をスタートしました。
意外にも入店は1分もかからずスルッとしちゃって、店内でも時間をかけずに移動できて、レジも待たずにすぐ打ってもらえちゃったので、30分ほどですべてが完了してしまいました。

駐車代の£2は当然会計から差し引いてもらって、買ったものを全部車に詰め込んでカートを戻しに行ったら、券売機の前で唸ってるタトゥーまみれのおじさんが目に入りました。

チケットシステムは復活したものの4つある券売機の2つが壊れてて使える券売機は駐車場のほぼ反対側。そのせいで唸ってるのは明らかだったので、すぐ脇の私の車に戻ってまだ1時間半余っている駐車券を「I wonder is this going to be enough for you?(これで足りるかしら?)」と差し出してみました。
これから出ていく人が今来た人に時間が余っている駐車券をあげるというのはイギリスの駐車場ではよくある光景です。

ハーレーが似合いそうなタトゥーのおじさんは眉間にシワを寄せつつ私の方に振り返ったのですが、駐車券の時間を見てまさに「破顔」という表現がぴったりの笑顔で「Thank you love(ありがと、お嬢ちゃん)」と予想もしてなかった高めの声で受け取ってくれました。見た目はコワめですが、いい人だったみたいです。

いや〜、誰も損してないし、私も結局ビタ一文出してないのになんか「いいことした感」があって気分いいです。

↓日本でも7月からレジ袋有料化だそうで。リュック型、重いものを買った際に便利ですよ↓