英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

本物の執事への道は険しい

昨日ちょっと触れた「執事」というワードが自分で気になって何となくリサーチをかけてみました。はい、ヒマなもんで。
検索ワードを「Butler school UK」でググってみたら、いろんな執事学校さんのサイトが出てきたのでそちらを参考にしつつ、あっちこっちからつまみ食いした情報をつらつら書いてみます。

執事トレーニングコース

基本的にどこの学校も精鋭を育てるために少人数制での教育コースを設定しているそうで、期間としては4週間コースが最長のようです。寝食を通して執事としての生活、仕事、心得を学んでいくというのが一般的なようで、4週間分の授業料はある意味生活費も込みになってるので数字だけ見るとびっくりする額になってます。平均給与の2〜3ヶ月分ってところでしょうか。

短期コースもありますが、遊びで受講できるような金額でないのは確かです。

就職先

お屋敷勤務だけではなく、有名どころホテルのコンシェルジュや寄宿学校の管理人、豪華クルーズ船のスタッフなど多様な就職先があるようで、私でも知っているような団体の「最長コース修了生のインターン募集」広告がたくさん目につきました。
向き不向きがものすごくはっきりしている業種、というよりは向いている人を探す方が大変な業種ですもんね。

執事の給与

もちろんピンキリではありますが、ホテルなどに就職した場合は年俸が£30,000くらいからのスタートみたいです。就職する時の年齢にもよりますが、初任給がそれだけあるのは悪くないんじゃないかな、と思います。
世界一高額な執事さんは$2,200,000だそうで、そこら辺の社長さんよりも稼いでらっしゃいますね…この人は純粋に執事だけじゃなくて、なんかコンサル業とかもなさってるみたいですけどね。

個人宅での業務については衣食住がついてくるでしょうから若干低めな設定になってるかもしれませんが、ものすごいお屋敷って基本的に人里離れた場所にありますから、あんまりお金を使う機会もないんじゃないかと推測します。

おまけ

いろんな学校では執事コースとは別にFinishing Schoolも併設してたります。Finishing Schoolというのは、ざっくり言うと良家の子女が立ち居振る舞いやマナーですとか社交の礼儀を学ぶところですね。
5日間のコースで執事コースと同じくらいの費用がかかりますが、ロンドンの老舗ホテルで泊まり込みでやるらしいので、まあ、高くて当然でしょうね…
うがった見方をすれば、Finishing Schoolでの作法の勉強もさることながら、良家の子女が集まるってことはそこでネットワーキングもできるという一石二鳥な環境でもありますから、未来への投資という考え方もありますよね。

確か2005年からの放送だったと思いますが、Ladette to Ladyというテレビ番組を見てました。この番組は素行の悪い女性をFinishing Schoolに入学させて態度を改めさせるという趣旨のものだったのですが、出演者の中にはお城に住んでるようなお貴族様と実際に結婚なさった方もいたように記憶してます。(Ladetteってのは「大酒飲みで粗野な振る舞いをして、男性のスポーツなどをする若い女性」と定義されてますがオスカルみたいな感じ?)

それらとは別に、イギリスの伝統行事やロイヤルイベントでどうやって優雅に「ホストとして振る舞えばいいか」「ゲストとして失礼のないように振る舞えばいいか」を学ぶコースもあります。お値段はお問い合わせください、とのことなのでちょっと聞くのが怖いです…時価ほど恐ろしいものはない…

↓私には向いてないからコレで雰囲気だけ味わっておきます↓

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去年の今頃行った牧場のお馬さん。執事はやっぱり乗馬もできないとダメなのかしら?