英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

お散歩写真

珍しくすんごい秋晴れ&あたたかい週末だったので、お昼ご飯を食べた後に思い立ってお散歩に出掛けてみました。

オットが以前に通りかかって気になってたという場所で、Jordans Millという元々は製粉屋さんで現在はちょっとしたお庭やカフェなんかをやってるところです。
水力で粉を挽くから川があって、風情があっていい感じでした。
川辺の柳の木ってなんか好きなんですよねぇ。
チラッとみたら、なんか製粉所ツアー的なこともやってるらしいですが、木の水車小屋があって中世っぽいやつじゃなくて、もうちょっとスチームパンクというか、エンジンが使われてる的な場所だったので、そっちがお好きな方は面白いかもしれないです。

川を渡って反対側はちょっとした林になってまして、虫さんとかハリネズミさん用に枝を積み重ねてありました。
「触らないでね」との注意書きが、こんな感じであっちこっちに点在してるこんもりした山の前に置いてありました。
ハリネズミさんは夜行性なので、もしもいたとしたら寝てる時間でしたけど、中でちゃんと寝てるといいなぁ。

林の中には例によってイギリス人が大好きなDENが建設されてましたが、それよりも私はこちらのキノコの方が気になりまして。
上の子が「Mummy! Shroom!!!」とわざわざ手を引っ張って連れてきてくれて「You like these, don't you?(こういうの好きでしょ?)」などと、英才教育がバッチリ施されていることを確認した昼さがりです。

お店の前にPublic Footpath(遊歩道)があったんですが、ハロウィンが近いからなのか、方向指示の看板の上にカボチャがぶっ刺さってました。
風情があるのか雑なのか…微妙。

家に帰ってからWebサイトを見てみたら、初代から6代目までみーんな「William Jordan」さんで、イギリスにも”襲名”ってあるのか気になってきました。
オットに聞いたら「知らん」だそうで…昨日に続いてまた「名前」関連の日記になっちゃいましたね。ハハッ。

jordansmill.com

いや、まあ、真面目な話、襲名とは微妙に違うけど、長男はお父さんの名前をつけるのが習慣だったからそのせいだろうとは言ってました。
イギリス人、めっちゃ長い名前ですけど、その何処かにお父さんの名前が入ってたんだろうって。
これがアメリカなら”ジョージ・ブッシュ・Jr”とかになるヤツですね。

↓お菓子よりこれを配りたいけど、子供はお菓子の方がいいよね…↓

以前オットに私のセンスのなさを指摘されたお話↓↓↓

yome-2.hatenadiary.org

あなたのお名前なんて〜の?

ラジオを聴いていたら、イングランドおよびウェールズで2021年に生まれた赤ちゃんのお名前ランキングが出たって話題が出てきました。
どうやら男の子のお名前ランキングで8年間不動の一位だった「Oliver」くんが「Noah」くんに抜かれて二位に転落したそうで。
女の子の一位はあいかわらず「Olivia」ちゃんなんですって。

www.ons.gov.uk

面白いからいろんな記事を読み漁ってみたのですが、一説によると何かの区切りがついて新時代が訪れると「Noah」って名前が流行るんだそうで。
今回はコロナのパンデミックがあったからという推測らしいですが、すんごいキリスト教的ですよね〜。
そもそも大洪水の後で鳩が咥えて戻ってきたのはオリーブの枝なわけで、男の子がNoahで女の子がオリーブ由来のOliviaってのも何というか出来過ぎなような。
深読みしすぎでしょうかね、私。

人気の名前があれば不人気な名前もあるわけで、女の子ではGlendaとKerryの登録が5名以下で、男の子はClifford、Nigel、Normanが10名以下だったそうです。
なんで不人気なのかは不明ですが、まったく変ではないキラキラもしてない名前なんだし、いっそのこと逆張りしてこれらの名前をつけると名前被りが少なくていいかも。

で、国家統計局のレポートも斜めに読んでいたら、母親の年齢での名付けの傾向とかまで分析されてて、余計なお世話なような気がしないでもないですが、要約すると25歳以下の若いお母さんの場合は省略形の名前をつけたり伝統にとらわれない名前を選ぶ傾向があり、35歳以上のお母さんは伝統的な名前を選ぶ傾向にあるそうです。
つまりあれか?
日本風に言えばキラキラネームをつけるのは若ママさんたちってことか?
太郎くんではなくタロくんで出生届を出す、みたいな?

んなわけあるか、って思ったんですけど、下の子のクラスメイトたちとママさんを思い出してみると、あながち間違ってないような気がしなくもない…
若いママさんたちの方が、お子さん方の名前がなんというか、こう、伝統的でない場合が多々あるかも。

ニューお隣さんがまもなく出産予定日なんですけど、検診の際にあえて性別は教えてもらってないそうで、生まれた子がどっちでどんな名前になるのか密かに楽しみにしてます。
名前を聞いたらONSの統計表と見比べてみようかな。
余計なお世話の極みですけどね。

↓昨今はどんな傾向なんでしょうかね↓

でも名前は大事だから落ち着いてちゃんと考えないとね。

シャッター 最終回

永きにわたる攻防戦が、ついに今回幕を閉じますよっ。
発注からここまで8ヶ月?たった1対のシャッターを導入するのにこんな長い時間がかかるとは夢にも思ってなかった、というか、イギリスのこと舐めてましたねぇ、私。

遡ることだいぶ前。
どうにか社長さんを捕まえて、大工さんの訪問日も確定して、オットと一緒にいまや遅しと待ち構えておりました。
例によってお昼時の時間設定だったので、匂いの少ないお昼ご飯を準備しながら待っていたらドアベルが鳴り、大工さんが「また来ちゃった❤️」なんていじらしい恋人のようにはにかんでるし。

「It should be OK this time 'cos I measured!(今回は俺が測ったから大丈夫だよ!)」なんて言いながらサクサク箱を開けて枠を取り出し、ためらいなく窓枠に当てて「See?(ほらね)」なんて自分の手柄を誇らしげに見せてくれました。
ネタにするならまたサイズが違った方が引っ張れますが、商売としてはそれだとダメダメですし、間違いなくオットが大爆発するでしょうけどどうやら大丈夫そうだったので「よかった〜!じゃ、作業の邪魔になるだろうから下にいるね。なんかあったら呼んでね」とキッチンに戻ってお昼ご飯の仕上げに取り掛かりまして、ちょうど出来上がったあたりで「終わったよ〜」と大工さんからも声がかかりました。

時間にして15分くらい。
ベッドルームに行ってみると、間違いなくシャッターが設置されてるし!
大工さんはもうあらかたお片付けも済ませちゃってて「サイズさえ合ってれば作業はネジ数本だから早いんだよ」なんてドヤ顔でした。

その翌日、社長さんから「無事に設置できたって報告があったけど、使い心地はどんな?」と電話がかかってきました。
実は思っていた以上に遮光性があって大満足だったのですが、それを素直に伝えて「ありがとうね」とちゃんとお礼を述べたら「いやもうね、今回すっごくご迷惑をおかけしたので、残金については割引させていただきます」と金額を提示してきて「訂正分の請求書を送るのでよろしく」と言うもんだから合意しつつもあえて請求書が来るまで待ってみました。
で、ぜんっぜん請求書が来ないまま月を跨いでしまいまして…

あまりにも来ないから食い逃げみたいで罪悪感が芽生えてきてたのですが、オットは「来るまで払う必要はない!」の一点ばりだし。
そしたら昨日経理の方から「請求書、届いてますか〜?まだだったら再送しますね〜」って電話がようやく来て、さっき振り込みが完了しましたよ。
月末の締めで収支が合わないから気が付いただけだろうし、それすらちゃんとしてなかったら私は食い逃げ犯になってしまったのだろうか…怖っ。

↓面白いの見つけた↓

注文したのは2月。ようやく設置できたと思ったら店頭にはもうクリスマス商品が並んでるし。

悪い子はいねが〜

月曜の朝は学校からだったり、宿題についての質問を投げかけてくるママさんだったりがあって、メール着信がわんさかあります。
うちの学校、というか下の子のクラスだけかもしれませんが。
先日気が付いたんですけどね、下の子のクラスは第一子の児童の割合の方が高いんですよ。
すべてが初めての経験だからあれこれ心配になっちゃうのは、私も経験があるから責められないですわ。

で、学校の連絡の方ですが、基本的には今週のイベントについてとかの連絡事項、後はまあ、送迎時の車の駐車違反についての言及とかなんですが、夏休みが明けてから何度か「キックボード盗難について」っていうのが流れてきました。

通学にキックボードを使っている児童が結構いまして、朝登校して学校の敷地内にある駐輪場に停めて、帰りに乗って帰るっていうのが普通のパターンで、そうしてれば特に問題はないんですけど、何がどうなってるのかわかりませんが、登校時に駐輪場に停めておいたのをそのままにして帰っちゃう子がいまして。
そんでもってそれが盗まれちゃうという単純な話ではあるんです。
盗難については学校は一切の責任を持ちませんって駐輪場にも張り紙があるし、ホントに置いてあるだけでチェーンをかけてるとかいうこともないし。

盗られちゃったら子供は悲しいし親は痛い出費だし、気持ちはわかるんですが、学校からの連絡が来るたびに「夜中にティーンエージャーが校内にいたのをみた」とか「ティーンが乗り回してるに違いない」ってほとんど決めつけのようなメッセージがWhatsAppでやりとりされてるのを見るのはちょっと違う気がしてたんですよ。
何もかも中二病のせいにするのは、どうなんだ?と。

ところが、実は上の子がちょっとだけ体験で入ってたユースクラブってのがありまして、それのグループメールがいまだに届くんですけど、今回入ってきたメッセージってのが「ティーンのグループ内において、言葉遣いの悪さ、備品の盗難や破損があまりにも目にあまるので3回注意を受けた場合は強制退会ということに役員会にて決定いたしました」みたいな内容でした。

悪い子、いたよ…
ワタシってやっぱり日本的な性善説から抜けきれてないんですかね…

↓面白そうなものを見つけてしまった…↓

↓盗んだバイクで走り出しちゃったらダメだよ↓

関係ないシリーズ。スタバ風なスコーンを焼いてみたけど、ちょっと焼き色つけすぎたわ。

有名人とワタシ

どこで聞いたのか、上の子が自室で微妙に古い歌を歌ってました。
YouTubeTikTokあたりで覚えたんでしょうけど。

www.youtube.com

2004年のリリースだから間違いなく上の子が生まれる前の歌ですが、歌ってるのがサビの部分だけなので、どう考えてもなんかの動画のBGMに使われてたんでしょうねぇ。

このJames Bluntさん、実はオットの幼少期の知り合いだったらしいです。
特に個人的に仲良くしたことはないらしいのですが、親同士が狩りのシーズンに子供たちを連れてきて、棒などで藪を叩いて隠れているキジやウサギなどを追い出す役を一緒にやらされてたらしいです。
狩りの是非は、まあ、ちゃんと狩った獲物は食べてたらしく、キジはもう食べるのも捌くのも(!)飽きたと義妹ちゃんが言ってたので、今回は語りません。
しかし、中学生くらいの子供を狩りに連れて行くってのもすごいですけど、中学生になってない女児が獲物を飽きるくらい捌くってのもなかなかワイルドな世界ですよね…
お金持ち家庭では料理人さんがやってくれるんでしょうけど、義実家は庶民家庭でしたから、そうなると子供の役割らしいです。
…ホントかね…なんか騙されてる気がするの…

それはともかく、2004年にJames Bluntさんの歌がヒットしてどこのラジオでも流れてる時期があったんですが、ある日テレビにJames Bluntさんが出演してて、彼の顔を見てオットが「あ。コイツ知ってるかも。」とか言い出して発覚しました。
あちらさんがオットのことを覚えてるかどうかも不明ですし、連絡先なんて知りもしないので何の自慢にもならないんですけど、世間って狭いねぇ、というお話でした。

そのレベルの話なら、私も楳図かずおさんがよくいらっしゃる飲食店でバイトしてたなんてのあるけど、あの方はいつも吉祥寺周辺を闊歩してらしたので珍しくも何ともないというか…今もお元気にしてらっしゃるのかしら。
注文がいつも同じで、食べたらすぐに会計して絶対に長居はしない、店にとっては非常にいいお客さまでした。

あと大山のぶ代さんのお子さんとイトコが同級生とか。
つまり私自身は誰とも何の繋がりもないんだけどさ。てへ。

↓美は1日にしてならず。安価な化粧水をイギリスでも売って欲しいなぁ↓

収穫の秋

上の子の放課後のクラブ活動、というか習い事、というかのひとつにいわゆる”ガールスカウト”があります。
Girlguidingって言われてますけど、日本でもそうなんですかね?
私が子供の頃は、もっぱら空き地や河川敷の土管で友達と秘密基地とか作って過ごしてたので、習い事とは無縁でして。

いつもは近所の教会で集会をして、なんか作ったりゲームしたりして過ごしてるんですが、今週は夏前に植えたトマトの収穫ということで、町のはずれにあるアロットメント(Allotment≒借農地)に集合ということになり、車でひとっ走りしてきました。

ここは割と広々してて手入れも行き届いてるし、なんなら空き地もちらほら見受けられますが、ロンドンの方だと庭が狭い、もしくはアパート暮らしだから庭がない生活をしている人たちが「土をいじりたい病」を発症して高い倍率をかいくぐって借りたはいいものの、忙しいとかめんどくさいとかさまざまな理由で放置されたりしてます。
だから一部に雑草がはびこってたり、野生化した野菜が暴れ狂ってたりしてジャングル化してる場所もありますね。
以前私が住んでいた町にもありましたし、電車や車で移動してると何気にちらほら見かける、割とポピュラーな娯楽のひとつです。

で、アロットメントを見ると必ず思い出すのが私の母の発言。

はじめて母がイギリスに遊びにきてくれた時、せっかくなんだからロンドン観光に行こうってんで、電車に乗って一緒にお出かけすることになりました。
電車に乗り込んで外の景色を眺めつつおしゃべりをしていたのですが、母が突然「あなた、住んでる地域は治安がいいって言ってたけど…ホー◯レス村みたいなのを何個か見かけたけど大丈夫なの?」とものすごく心配そうな顔で聞いてきました。
へ?ホーム◯ス?
正直、日本とは違うから絶対いないとは言い切れないけど、さすがに村を作るほどたくさんは見かけたことないし、そもそもそんな不法占拠できるような土地はないわけで、何を言ってるんだろう?と。
その場は「大丈夫だけど?」「あら、そう?」で流して、ロンドン観光をして帰路につきました。

帰りの電車でやっぱり車窓を眺めながら話をしていると「ほらあれ!村になってるじゃない!」と母が外を指差すのでその方向に顔を向けたら、見えるのは普通の住宅街の中にあるアロットメント。
もう一度上の写真を見ていただくとわかるかと思いますが、農地を借りてる人たちがそれぞれ道具小屋を建ててたりするので、それが連なってるのがうちのマンマには村に見えたらしいです…
そこにいる人たちは土いじりをしてるから汚れてもいい格好してるわけで、それが誤解に拍車をかけて。

心配してくれるのはありがたいけど失礼だよって、誤解はちゃんとといておきました。
っていうか、日本のアンダー・ザ・ブリッジ村の人たちの建築技術が高いから、ってのもあるのかもしれないなぁ。

↓私にはこの規模くらいしかできない…虫除けに育てようかな…↓

育ちすぎて放置されてる木苺さん。イギリス中どこでも生えてて、道っぱたで収穫してる人もいたりする。

顔馴染みのレジの人

リズ・トラス首相…初手からいきなりかましてくれて、ただでさえこれから寒くて暗くなる時期だっていうのに、心理的にも真っ暗にしてくれなくていいじゃん…なんて悶々としてたらもう水曜日でした。えへ。
金融のことはさっぱりわかんないですけど、とりあえずうちのローンが間も無く見直しの時期でして、このまま行くと毎月の支払い額が最悪の場合£500(8万円弱)くらい上がってしまうこともあるんだとオットがキレ気味に教えてくれて、それは非常に困るわけで。

とりあえず和食を作るのはもはや贅沢な部類になるんじゃないだろうか、だって出汁とか味噌とか醤油とか、他の調味料と比べたら当然割高なんだから、今よりグッと頻度を落として週末のお楽しみくらいにしないとダメだろうし、そうなると私は一体何を作れば、というより作ることができるのだろう?
それをしたところで、£500なんて、そんなん生活費を切り詰めたからって捻出できる額ではないわけじゃん。

テレビをつければ識者の皆様が色々怖い予測を立てて、さらに「もしもローンが払えないってことになっても、いきなり差し押さえられることはありません。心配な場合まずは信頼できるアドバイザーに相談してください。」なんて破綻すること前提の情報ばかり垂れ流しで。
でもアドバイザーだってボランティアじゃないからお金取るじゃん?
地獄の沙汰も金次第…とか言ってないで、いよいよ働きに出るか?って一瞬だけ思ってしまいましたが、出るにしても子供らの学童やら休みの間の保育費で私が稼ぐ額なんてあっさり消えちゃうというか、下手したら赤字を出すことになるだろうし。

とりあえず、主食をお米からイモに切り替えて、イギリス方式のワンプレートご飯で献立を回していけるか今から実験しようとスーパーまで出掛けて参りました。
オットの楽しみである晩酌は、お高いクラフトビールはしばらくおあずけにして、パック売りのラガーにしようとカートに入れて、他のものと一緒にレジに向かいました。

顔馴染みのレジの人が「寒くなってきたわよね〜」なんて話しかけてくれて、私も雑談に応じつつ会計が進んできました。
ビールを通した際に、多分画面上でなんか警告が出たんでしょうか。
「あら、年齢確認しなきゃ…あなたいくつ?4X歳?あらぁ、19歳だと思ってたわ〜」とか言いながらウィンクを寄越してきまして、IDの提示すら求めずにスルッと渡してくれました。

なんだろう、このアメリカンなノリは…
でもなんだかうじうじ考えても仕方ないから、やれるだけやってみるか、と、ちょっとだけ前向きにしてもらえましたよ。
ありがとう、スージーさん🥹

↓リズさんに教えてあげてくれよ…↓

Bonkersという名のキャットフード。Bonkers:mad; crazy (origin unknown)って辞書に書いてあったよ。