夫が英会話学校の先生だったと言うと、結構な割合で「先生と生徒の恋愛って禁止のところが多いけど大丈夫だったの?」みたいなことを聞かれます。
しかし前回お話しした通り夫とは友人経由で出会っていて、私は夫の学校の生徒ではありません。
それ以前に英会話学校自体に行ったことがない、と言うと自慢っぽく取られて嫌われることもあるのですが、事実行ったことがないんですよ。
じゃあどうして英語ができたのかと言うと、もうただのフィーリングです。
TOEICも当時は確か700くらいだったし、英検準1級はもう勉強するのがめんどくさくなったので2級どまりでした。
考えられるのは、当時勤めていた会社が小さいながらもとある機器を輸入販売していた会社で、仕入れを担当していた社長と副社長が不在の時は、一番下っ端の私が英語の電話対応をさせられていたのがスパルタ教育になっていたのではないかと思います。
最初は苦痛でしたが、年に数回、接待というかアテンドで老舗の鰻屋さんとか洋食屋さんとかに連れて行ってもらえていたのがアメとムチにもなってました。
社長の掌で踊らされてただけかもしれませんが。
そんなわけで、きちんと勉強したわけではない私の英語力が少々不安になったのと、夫が話してくれるおもしろエピソードなんかで英会話学校にちょっと興味が湧き体験入学をしてみることにしました。
行ったのは渋谷にあった全国展開はしていないビジネス英会話教室で、体験内容はいわゆるマンツーマンの会話を30分ほどするというものでした。
緊張しつつ教室で待っていると、入ってきたのは中国系カナダ人のさわやかお兄さん先生でした。
手には採点用のクリップボードを持ち、なんか気分的にはバイトの面接みたいな雰囲気でした。
他の細かい会話の内容はもう忘れちゃったのですが、確か「20世紀最大の発明はなんだと思いますか?」という質問をされ、普段そんなこと考えたこともない私はとっさに「そうですねぇ…iPodかな?」とか答えたと思います。
この答えがマズかった。
お兄さん先生はどうやらApple信者さんだったようで、残り時間はひたすら彼のApple社への愛を語られ、私はひたすら聞き役になってしまいました。
そして驚愕の結果が「英会話の勉強は必要ないデスネ。とても楽しかったヨ。」でした。
…売りこまなくていいんですか??
っていうか、後半はあんたが楽しんだだけで採点してなかったよね…?
そんな体験入学ですっかり毒気を抜かれ、なんかどうでもよくなって英会話は勉強せずにここに至っております。
そして別れ際にお兄さん先生に「でもiPodの販売は21世紀に入ってからだからそこは覚えといてね」と言われたことを胸に刻んで今日も生きていきます。
↓私はこっちのリンゴがいいな↓