いよいよハロウィンが近づいてきて、あっちこっちの店のディスプレイがそれっぽくなってきました。
こっちのカボチャは水っぽいのであんまり好きじゃないんですが、スーパーでアメリカのカボチャペーストの缶詰が売っていて、パイを作るにはちょうどいい感じです。って偉そうに言ってますが、実は一度しかやったことないんですけどね。
この時期になると思い出すのが、オットの生徒さんが言っていたお話です。
その方は定年間際の男性で、以前は海外赴任などもされていたそうですが、定年後に奥様とあちこち海外旅行に出かけたいので英語力を維持したい、と、オットの学校に通っておられました。
ですので、すでにかなり高レベルで意思疎通が図れて、たまに授業そのものよりも雑談で盛り上がったりして、その際にオットが生徒さんから聞いた話だそうです。
その方が若かった頃に、まだまだ働き盛りのお兄様が急逝なさったそうです。
ご自身もお仕事のことやご家庭のことで色々思い悩んでいる時期に重なっていて、お兄様のこともあってなんだか人生を儚んでしまい、ちょっと不安定になっていたそうです。
そんな頃、理由は存じませんがその方は青森の恐山に行くことになりました。
あの物悲しい景色を見ながら、兄貴はこんな感じのところにいるのか、自分も割とすぐ行っちゃいそうだな、などと考えていたそうです。
すると「口寄せをご希望の方はこちらでーす」と列の整理をされている人の声が聞こえました。
そんなに長い列でもなかったので何気なく並んで、長くは待たずに簡易なテントの中に通されて誰と話をしたいのか聞かれたので、亡くなられたお兄様を希望されました。
するとイタコさんの口から、とても訛りの強いお兄様の言葉が語られました。
なんで俺を呼んだんだ、今霊界の昇進試験の直前で無駄な時間を使うわけにはいかないんだから、大事な用がないんだったら俺はもう行くぞ。
…え?死んだ後も昇進試験があるの?それなら生きてても死んでても同じじゃないか。
そう思ったらなんだかストンと憑物が落ちたかのようにさっぱりできたそうです。
オットは「霊がいるとかいないとかより、生きてる人が救われたんならいいことだよね。イタコはカウンセラーなんだね。」と感動して話してくれましたが…
おばけにゃ学校も試験も、会社も仕事もないって鬼太郎が言ってたのは嘘だったんだ!と私には衝撃的なエピソードでした。
それともあの歌はねずみ男目線なんでしょうか?だったら嘘でも納得だけど…
↓癒し↓